生徒一人ひとりが自ら考え、自主的に将来を切り開いていけるよう、6年間のステージマップを設定。
成長とともに変わっていく生徒の状況に合わせて、全教員がきめ細やかな「支援」を行います。
心と体が大きく成長する13歳から18歳までの6年間は、発育段階に応じた教育が重要です。1~2年生の間は「基礎定着期」。理想的な学習習慣・生活習慣を身につけ、チーム・理数インターの一員としての行動力を養います。3~4年は「意識改革期」。検証と考察を通して、自分なりのまとめができ、社会への視野が広まります。5~6年は「自己実現期」。大人に頼らず、自ら考えて行動し、課題解決型の自主学習を身につけます。ステージマップを通じたサポートで、生徒たちは無理なく、自分らしい将来像を描き、希望する進路を現実のものにしていきます。
基礎定着期(中1・2)
あらゆる面で基礎をしっかり固める時期。情報や指示をきちんと受け取って行動することが目標です。規律なくしてこの後の自律はありません。
意識改革期(中3・高1)

これまでとは意識を変えて自主的な側面に移行していく時期。与えられた情報や指示にとどまらず、自分で考えて行動することが目標です。規律を緩めるのではなく、言われなくてもわかるようになります。
自己実現期(高2・高3)

目標に向かってそれぞれ自分の課題を認識して取り組む時期。他のものに依存することなく、自分の目的のための手段を考えて行動することが目標です。内発的な自分の目標と客観性のある長期的な学習計画で受験への対策を立てます。
夢を実現するたくましさ、ゆるぎない自信
6年後の可能性を現実にする
高校1年生では選抜クラスと一般クラスに、高校からの入学生(高入生)と混合のクラスになります。
(高入生は概ね1~2クラスに分けて在籍します)
高校2・3年生では、理系・文系にも分かれますので、進路や学力にあわせて細かいクラス設定となります。



本校では3つのコースに分かれていて、コースの概念は少人数の取り出し授業を行い、より細かく対応をする生徒のことを指す言葉となっています。
本科コースすべての生徒のベースとなるコースです。中学時代は先取り授業はなく、基礎基本を大事にしています。 年度の切り替わりで、医学進学コース、GLコース、ALコースに試験を受け移動することができます。 |
医学進学コース将来医者になることを目指し、大学医学部に向けて高い学力を養成するコースです。理科と数学の先取り授業を行い、『医師志望論』など特別な教科も設置しています。 |
GL(グローバル)コース英語の授業だけ、取り出し授業でネイティブ教員の授業を受けます。中学入学時は英検2級程度、高校入学時には英検準1級程度の英語力が必要です。
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われわれが学ぶ「英語」と英語を母語とする人々が学ぶ「英語」が同じものでないように、われわれが学ぶ「国語」とは外国語話者にとっての「日本語」と同じものではありません。「現代文」では、評論を通して、言葉をコミュニケーションの道具のレベルに止まらず、認識・思考の道具のレベルで鍛錬し、自分にとって未知で異質な世界を拓いていく手段を得ることを、また、文学的文章を通して自らと同質的なものはもちろん、異質なものに対しても正しく共感する能力を高めることを目標としています。「古典」では、空間的に隔たっているがゆえに異質性を持つ他の地域の人々と向き合うのと同じように、時間的に隔たっているがゆえに異質性を持つ先人たちと向き合います。そして、古文や漢文の世界、文化や感覚を知り、自らの来歴・ルーツを学んでいきます。身に付けてほしいのは、自らと異なるものを排除したり拒絶したりすることなく、それを読解し、理解する姿勢とそのための技術です。自分と同質的な集団や世界観の中で閉じてしまうのではなく、異質な世界と出会い、世界に向けて働きかけてください。開かれてあることこそが社会の中でも成長し続け、活躍するための鍵なのです。
「数学って何のために勉強するのかな? 」と思いながら数学の勉強をしている人はいませんか? その問いに対する答えの1つをお教えします。それは「本質を見抜く力を養うため」です。数学の問題には、必ず中心になる考え方や公式が存在しています。それらを見抜く力を養うことが、数学を学ぶ意義の1つです。そして、本質を見抜けた問題は、おもしろいように簡単に解けます。普段の生活で起こる様々な問題にも、必ずその中心となっている原因があるはずです。そういうものに目を向けて、根本的な解決ができる力を数学で養ってほしいのです。また、論理的な思考力も数学で身につけることができます。物事を順序だてて考える力のことであり、本校では「理数的思考力」と呼んでいます。私は学力とは「総合的な人間力」だと思います。すべての教科をバランスよく学び、様々な経験を通して人間として成長してこそ、国際社会に貢献できる人材になれるのです。文系理系問わず、数学をしっかり学んでもらい、「理数的思考力」を持った「物事の本質を見抜ける」人材として大学に送り出したいと考えています。
理数インターの生徒には、授業で扱っている内容が、ニュースで目にするテクノロジーや医療などの最先端分野とどうつながっているかを意識してほしいと思います。理科を学ぶほど、理数的思考力が養われます。一つひとつを検証しながら筋道を立てて解決方法を導き出していく方法は、文系や理系にかかわらず、研究する上でもビジネスの上でも必ず役立つでしょう。授業を通して、この学問作法を身につけてください。社会に出てから壁にぶつかった時、理数的思考力は心強い味方になってくれるはずです。なお、高校の理科では高い専門性を追究します。勉強するのは、高1が物理・化学・生物の基礎科目。高2の理系が化学と物理、化学と生物の2科目選択で、高3では高2で選択した2科目、あるいはその中の1科目を選択します。また、理系の最難関大学を受験する生徒には、個別に指導しています。
「社会 = 暗記教科」という考えを持っている人は少なくないと思います。もちろん最低限覚えなくてはならないことはありますが、それは他の教科も同様です。近年では問題文はもちろん資料・グラフ・地図を読み解く力、具体例を挙げて説明する表現力、問題を多角的に捉える柔軟な視点、そして知識を身近なものに関連させて考える思考力など多くのものが求められています。このような問いに直面した時に、暗記だけでは太刀打ちできないということは十分理解できるのではないでしょうか。物事には必ず原因や理由があり、そこから発生した出来事は必ず何か別の出来事の原因や理由になります。「なぜそのようなことになったのだろう」というように、常に「なぜ?」という疑問を持つことが社会を学ぶ上で最も大切なのではないかと考えます。その疑問が「知りたい」という知的好奇心をかき立て、物事をより深く知るための原動力となります。社会を学ぶことで現代の社会に生きていく上で必要な知識が養われ、未来を考える判断材料を得ることができます。そして知識は教養となり、異なる他者に対して違いを理解し受容していくための助けとなるはずです。一緒に「考える社会」を体感してみませんか?
英語がなぜ使われているのか、なぜ、日本語とは違う表現なのか。英語を聴いた時、英語の文献を読んだ時、様々な疑問を持ち、それらを掘り下げていくと、他国の言語を学ぶ楽しさが分かってくると思います。英語を通して、その国の人の考え方や文化的な背景を知ろうという気持ちも大切です。ここから、しっかりとした英語の構造を学ぼうという姿勢も生まれてきます。理数インターの授業や行事で、多くの英語にふれてください。知識欲が刺激されて、自ずと“使える英語”も、大学受験を突破できる英語力も同時に身につくでしょう。




担任や教科担当者がカンファレンス(進路会議)を行い、進路や学習の課題について議論し、共有します。それをもとに生徒へのコーチングを行います。
※コーチングは一般の面談とは異なり、「どうすべきか」を自分で気付くよう促し、自発的な行動を誘発することを目的としたコミュニケーションです。
国際共通語としての英語力も磨きながら「理数的思考力」に基づく「プレゼンテーション能力」「コミュニケーション能力」を育成。
学校を離れたフィールドで多感な感性を涵養し、さまざまな場所で実際に体感できる、学びの機会を提供します。
2年次に行く海外研修旅行は「オーストラリア」です。
日本では味わえない大自然、建築、動物たちと触れ合います。
2日間に及ぶグループごとのファームステイでは、都会を離れて大自然の中でオーストラリアの伝統を見ることができます。
学校という世界を飛び出し、英語でコミュニケーションをとる楽しさやむずかしさを学びます。
日本とは異なる文化を五感で感じ取れる学びが詰まっています。
※来年度以降、旅行先は変更となる可能性もあります。
「理数インター13期⽣へ ご卒業おめでとうございます。⾃⼰ベストの更新を⽬指して健闘したみなさんを誇りに思います。
みなさん。これからも、⼀⼈ひとりの進む道を⽀援したいと思います。いつでもホームカミングして来てください。
それが、⺟校というものです。待っていますよ。在校⽣の皆さん、次は皆さんの番です!期待していますよ」
校⻑ 富⼠晴英