プレイヤーは生徒。教員はコーチ。卒業生は後輩のために一肌脱いでくれる兄貴と姉貴。保護者は、そうした関係を見守るサポーター。それぞれが、持ち場で広場を活気あるものにするために、貢献しあう。みなさんが関心を持ってくれた宝仙学園理数インターは、この「知的で開放的な広場」を目指しています。私が宝仙学園理数インター高等部の好きなところは、生徒が最後まで自己ベストの更新をあきらめないところと、教員がそうした生徒に身体を張って向き合い、支援を惜しまないところです。私が日本の中高生について深刻に感じるところは、ものの調査によると、自己肯定感がひくいことです。好きなことを、好きなように取り組んだことへの手応えがあれば、自分に自信がつくし、他者にも優しくなれるものです。部活も、行事も、友人との切磋琢磨も、好きなことには、思い切り取り組んでみてください。挑戦なくして成長なし。青春に取り返しのつかない失敗なんてないと信じて。そして、その経験は、勉強にも生きてくる。きみらしい、素敵な学び方を身につけることに生きてくる。
先輩たちがそうだったように。目標に向かって、ともにがんばろう!
プレイヤーは、生徒。教員は、コーチ。保護者は、サポーター。
卒業生は、後輩のために一肌脱いでくれる兄貴と姉貴。
学校とは、その構成員たちが、それぞれの持ち場で貢献し合う広場です。
理数インターは、プレイヤーズ・ファーストの、「知的で開放的な広場」を目指します。
ようこそ、理数インターへ!
「理数的思考力」は、自分自身の中で、あるいは相手に対して、物事を論理的に考え伝えることのできる能力。国際社会に求められる必須の力です。
「インター(inter)」には、何かと何かを「つなぐ」という意味があります。自分が誰かとつながるだけでなく、人と人を結びつけることのできる人材になってほしいという願いを込めています。
国際共通語としての英語力も磨きながら「理数的思考力」に基づく「プレゼンテーション能力」「コミュニケーション能力」を育成。
学校を離れたフィールドで多感な感性を涵養し、さまざまな場所で実際に体感できる、学びの機会を提供します。
2年次に行く海外研修旅行は「オーストリア」です。
日本では味わえない大自然、建築、動物たちと触れ合います。
2日間に及ぶグループごとのファームステイでは、都会を離れて大自然の中でオーストリアの伝統を見ることができます。
学校という世界を飛び出し、英語でコミュニケーションをとる楽しさやむずかしさを学びます。
日本とは異なる文化を五感で感じ取れる学びが詰まっています。
※来年度以降、旅行先は変更となる可能性もあります。
本校が育成したいと考える生徒像のイメージを、発達段階に応じて3つのステージに分け、生徒と教員が共有しています。責任と自覚をもって獲得すべき能力をより高めていけるよう教員がサポートします。
われわれが学ぶ「英語」と英語を母語とする人々が学ぶ「英語」が同じものでないように、われわれが学ぶ「国語」とは外国語話者にとっての「日本語」と同じものではありません。「現代文」では、評論を通して、言葉をコミュニケーションの道具のレベルに止まらず、認識・思考の道具のレベルで鍛錬し、自分にとって未知で異質な世界を拓いていく手段を得ることを、また、文学的文章を通して自らと同質的なものはもちろん、異質なものに対しても正しく共感する能力を高めることを目標としています。「古典」では、空間的に隔たっているがゆえに異質性を持つ他の地域の人々と向き合うのと同じように、時間的に隔たっているがゆえに異質性を持つ先人たちと向き合います。そして、古文や漢文の世界、文化や感覚を知り、自らの来歴・ルーツを学んでいきます。身に付けてほしいのは、自らと異なるものを排除したり拒絶したりすることなく、それを読解し、理解する姿勢とそのための技術です。自分と同質的な集団や世界観の中で閉じてしまうのではなく、異質な世界と出会い、世界に向けて働きかけてください。開かれてあることこそが社会の中でも成長し続け、活躍するための鍵なのです。
「数学って何のために勉強するのかな? 」と思いながら数学の勉強をしている人はいませんか? その問いに対する答えの1つをお教えします。それは「本質を見抜く力を養うため」です。数学の問題には、必ず中心になる考え方や公式が存在しています。それらを見抜く力を養うことが、数学を学ぶ意義の1つです。そして、本質を見抜けた問題は、おもしろいように簡単に解けます。普段の生活で起こる様々な問題にも、必ずその中心となっている原因があるはずです。そういうものに目を向けて、根本的な解決ができる力を数学で養ってほしいのです。また、論理的な思考力も数学で身につけることができます。物事を順序だてて考える力のことであり、本校では「理数的思考力」と呼んでいます。私は学力とは「総合的な人間力」だと思います。すべての教科をバランスよく学び、様々な経験を通して人間として成長してこそ、国際社会に貢献できる人材になれるのです。文系理系問わず、数学をしっかり学んでもらい、「理数的思考力」を持った「物事の本質を見抜ける」人材として大学に送り出したいと考えています。
理数インターの生徒には、授業で扱っている内容が、ニュースで目にするテクノロジーや医療などの最先端分野とどうつながっているかを意識してほしいと思います。理科を学ぶほど、理数的思考力が養われます。一つひとつを検証しながら筋道を立てて解決方法を導き出していく方法は、文系や理系にかかわらず、研究する上でもビジネスの上でも必ず役立つでしょう。授業を通して、この学問作法を身につけてください。社会に出てから壁にぶつかった時、理数的思考力は心強い味方になってくれるはずです。なお、高校の理科では高い専門性を追究します。勉強するのは、高1が物理・化学・生物の基礎科目。高2の理系が化学と物理、化学と生物の2科目選択で、高3では高2で選択した2科目、あるいはその中の1科目を選択します。また、理系の最難関大学を受験する生徒には、個別に指導しています。
「社会 = 暗記教科」という考えを持っている人は少なくないと思います。もちろん最低限覚えなくてはならないことはありますが、それは他の教科も同様です。近年では問題文はもちろん資料・グラフ・地図を読み解く力、具体例を挙げて説明する表現力、問題を多角的に捉える柔軟な視点、そして知識を身近なものに関連させて考える思考力など多くのものが求められています。このような問いに直面した時に、暗記だけでは太刀打ちできないということは十分理解できるのではないでしょうか。物事には必ず原因や理由があり、そこから発生した出来事は必ず何か別の出来事の原因や理由になります。「なぜそのようなことになったのだろう」というように、常に「なぜ?」という疑問を持つことが社会を学ぶ上で最も大切なのではないかと考えます。その疑問が「知りたい」という知的好奇心をかき立て、物事をより深く知るための原動力となります。社会を学ぶことで現代の社会に生きていく上で必要な知識が養われ、未来を考える判断材料を得ることができます。そして知識は教養となり、異なる他者に対して違いを理解し受容していくための助けとなるはずです。一緒に「考える社会」を体感してみませんか?
英語がなぜ使われているのか、なぜ、日本語とは違う表現なのか。英語を聴いた時、英語の文献を読んだ時、様々な疑問を持ち、それらを掘り下げていくと、他国の言語を学ぶ楽しさが分かってくると思います。英語を通して、その国の人の考え方や文化的な背景を知ろうという気持ちも大切です。ここから、しっかりとした英語の構造を学ぼうという姿勢も生まれてきます。理数インターの授業や行事で、多くの英語にふれてください。知識欲が刺激されて、自ずと“使える英語”も、大学受験を突破できる英語力も同時に身につくでしょう。
英語学習の成果を競う
高校2年の3月に、全生徒による英語のプレゼンテーションコンテストを実施。日々の学習の集大成です。審査員は外国人留学生。プレゼン後の質問はもちろん英語で投げかけられます。選ばれた生徒は5月に行われる決勝戦に出場。単なるスピーチと違い、パワーポイントなどの視覚資料を提示しながら発表を行います。この発表の先には、現地、アメリカでのプレゼンテーションが待っています。
1928年4月 | 中野高等女学校 設立 |
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1945年4月 | 学園法人化 |
2006年4月 | 高等学校女子部 保育コースを設置 |
2007年4月 | 宝仙学園中学校 共学部理数インター 設立 |
2008年4月 | 創立80周年を迎える |
2015年4月 | 高等学校女子部 保育コース10周年をむかえる |
2016年4月 | 共学部理数インター10周年をむかえる |
2019年4月 | 保育コースからこども教育コースにコース名変更 |
2024年4月 | 共学部理数インターが順天堂大学と系属関係を結ぶ |