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お知らせ(共学部)

校長blog第93回「順天堂大学医学部MEdit Labの授業」

投稿日2026/6/1

30日午後、本校の中学3年生から高校3年生までの希望者対象に、系属校である順天堂大学医学部の小倉加奈子先生と發地詩織先生による授業が、本校のICT1ルームで行われました。
授業といっても、ボードゲームで医療の実態を知ろうというアクティビティです。
希望生徒だけでなく、興味を持つ教員も参加して、大いに盛り上がりました。
詳しくは、企画担当者でもある進路支援部長の清水さんから、コメントしていただきます。
今後とも、「医師志望論」を設定した学校にふさわしい企画を、実現していきたいと思っています。

校長  富士晴英

 


「病理医って何?」から始まる、チーム医療のリアル

「病理医って何をしているか、知っている人~?」
小倉先生と發知先生の明るい問いかけから、高大連携プログラム「MEdit Lab」は始まりました。
医学や医療と聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。しかし、小倉先生と發知先生の授業には、そうした不安を自然と取り払ってくれる明るさと親しみやすさがありました。
今回参加したのは、3年生から6年生までの21名です。
まず生徒たちは、患者さんが病院を訪れてから、主治医を中心に医師・看護師・医療専門職・スタッフがどのように関わっていくのかを学びました。その中で、先生方のご専門である病理医が、どのような立場から患者さんの診断や治療に関わっているのかを知り、生徒たちは「そうなんだ!」と目を輝かせていました。

  
小倉先生と發知(ほっち)先生 (病理医とSTEAM教育に熱心)
     
今回のMEdit Labのテーマは、
カードゲームを通じて “「医療専門職」と「チーム医療の実際」を知る” というものです。
生徒たちは4人一組となり、さまざまな症状を抱えた仮想患者の担当医として、どのように患者さんを退院、つまり「ENT!(医者省略用語で退院として使われるとのこと)」へと導いていくかに挑戦しました。退院までのプロセスでは、他の医療専門職とどのように協力するかも重要になります。生徒たちは、専門用語や病名に戸惑いながらも、チームで知恵を出し合い、真剣にカードゲームに取り組んでいました。

  
(学年の枠を越えて交流)             (中学生も高校の先輩と一緒に)

このカードゲームは、ただのゲームではありません。
順天堂大学MEdit Lab STEAM教育研究会が開発したもので、教育効果についても研究・検証が進められているとのことです。入院してきた仮想患者の特徴を見極め、必要な医療専門職を仲間と協力しながら「引き当てる」ところに、大きなゲーム性があります。
登場する病名や事象には、聞き慣れない専門的なものも多く含まれています。しかし、だからこそ生徒たちは、医療現場では一人の力だけでなく、多くの専門職が連携しながら患者さんを支えているのだということを、体験的に学ぶことができました。
ゲームの中には、人との関わり方、チームで考えることの難しさ、そして人が熱中する仕掛けが巧みに組み込まれていました。医療現場のリアルを感じさせる内容に、生徒だけでなく、参加した教員たちもいつの間にか引き込まれていきました。


(医師志望論担当者の本校教員も一緒に: ENT!しまくり!)

「医学・医療を身近な話題でわかりやすく」をモットーとするMEdit Lab STEAM教育研究会。
正解が一つに決まらない医療現場では、その都度、状況を見極め、仲間と協力しながら判断していく力が求められます。今回のプログラムでは、そうしたプロセスを、ゲームを通して経験することの大切さを学びました。
また、ゲームを「作る」という営みそのものにも、人と人が医療でつながる世界を生き抜くための大切な学びが込められているように感じました。編集工学という学問的な背景に支えられたMEdit Labの取り組みから、生徒たちは、医療を単なる知識としてではなく、人と人との関わりの中で考える視点を受け取ったのではないでしょうか。


(リベラルアーツとしての医学:異分野をつなぐ「学びの越境力」を大切に)
                 (引用:MEdit Lab リーフレットより)

参加した生徒の一人は、次のように挨拶で感想を述べてくれました。
「一つのグループを病院と見立てるなら、制限時間の中で互いに協力することで、救える命が増えるのかもしれないと思いました。」
この言葉には、今回のプログラムで生徒たちが感じ取ったチーム医療の本質が表れているように思います。

  
 (小倉先生からのメッセージもあり、最後の最後まで熱心に生徒の話を聴いてくださいました)

先生方は、こんなお話もしてくださいました。
「早い人なら、7年後、8年後に、私たちと一緒に働く人かもしれない。そう思って、いつも生徒さんたちを見ています。」
医療のプロフェッショナルとして、将来医療の世界を目指す生徒たちに何を期待しているのか。そして、医学部や医療系学部を目指すうえで、学力だけでなくどのような姿勢が大切なのか。その一端を、そっと教えていただいたように感じました。
その後は、アドミッションオフィスの礒部さんより、医学部や看護系学部について、大学生活や各学部での学び、その魅力をわかりやすくご紹介いただきました。生徒たちは、医療系学部で学ぶことの具体的なイメージをさらに深めることができました。

中学3年生から高校3年生までが参加した今回の高大連携プログラム。
最初は少し緊張した様子の生徒たちでしたが、親しみやすい先生方のおかげで、安心して楽しみながら学ぶことができました。医学や医療を「遠い世界」としてではなく、自分たちの未来につながる身近な学びとして感じる、貴重な時間となりました。

進路支援部 清水

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