こんにちは。鉄道部です。
3月20日、私たちは、群馬県にある上毛電気鉄道(以下上毛電鉄)で貸切運行を行いました。
上毛電鉄は群馬県の中央前橋駅と西桐生駅を結ぶローカル線です。
今回、上毛電鉄が路線開業時から走らせていて、本年で登場から95年を迎える『デハ101号』を貸し切り、その列車に乗車しました。
出発は東武浅草駅。東武特急りょうもう号は、参加者13名+顧問2名を載せて旅立ちました。
特急の車内では、車掌さんと会話をしたり、乗車している号車に他の乗客がいなくなったタイミングで、写真を撮るなどしながら、貸切運行への思いを高鳴らせていました。
特急の終着駅、赤城駅で降車。
駅で待っていると、ホームにデハ101号が入線してきました。
デハ101号に乗車するとすぐに発車。
唸るように下から突き上げてくる音。今は少ない『吊り掛け駆動』という方式を使った独特の走行音が車内に響きます。
車内はオレンジ色の白熱灯が使用され、床や吊り革、窓枠や車内の仕切りも木でできており、なんだか落ち着くような、心地よい『古さ』を感じます。
列車は西桐生駅に到着。
少し長めの停車となったため、係員さんのご厚意により、車両前面の『貸切』と書かれたヘッドマークを持ち、撮影させていただいたり、私たち鐵道部のロゴマークを掲出していただいたり、その車両を撮影したりと、ゆったりとした時間が流れていました。
西桐生駅を出発すると中央前橋駅まで、上毛電鉄全線を一気に走行します。
沿線から見える上毛三山や田畑、住宅街などを望むことができました。
走行中は車内から行き先表示を模した物を掲示したり、走行音を録音したり、車窓の様子を撮影したり、部員同士で会話したり、顧問と参加者全員で集合写真を撮るなど、思い思いの時間を過ごしました。
中央前橋駅で折り返し、貸切運行の終着点、大胡駅へ。
大胡駅へ着いた後は、隣接する車庫の見学を行いました。
車庫見学では重要文化財に指定されている研修庫や保存されている元東急電鉄の『デキ3021号』などを見学させていただきました。
見学が終了し、普通列車で中央前橋駅へ行き、前橋駅からJR線で新宿へと帰りました。
新宿駅では22年度の活動の締めくくりの挨拶等を行い、解散となりました。
上毛電鉄は年々乗客数が減っており、私たちが乗車した普通列車も他の乗客が3、4人ほどしか乗っておらず、ローカル鉄道の厳しさを感じることができました。
そのような中でも、貸切運行やサイクルトレインといった野心的な活動は、とても印象的であり、さまざまなことを学べたと感じました。
今回の貸切に際して協力してくださった、上毛電鉄の方々、顧問の先生方、保護者の方々、部員の方々に改めて御礼申し上げます。
5年 E.W