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中1 Blog 第18回「Are you hungry?」

2017/10/14

毎週あるクラスの朝礼に行くと、日直が1分間スピーチをします。
話す側の緊張感、聞く側のワクワク感が伝わります。私はあの空気が好きです。
そのスピーチを聞き、その題目に関する話をするのが私の日課ならぬ週課です。

さて、この日の日直のテーマは“Hungry”「きちんと食事を取ることの大切」を述べたスピーチでした。
テスト前でもあり、こんな質問をしました。「空腹であることと満腹であることではどちらが動物として正常だと思いますか。」
飽食の時代では、そのようなことは考える機会はなかなかないと思います。でもスポーツをする人は、わかるかも知れません。
ベストパフォーマンスをするには、満腹では良い動きはできないのです。ある程度満たされて、少し足りない状態、そんな感じが良いのではないでしょうか。

サバンナにいるガゼルは最高時速95kmで走ります。満腹では、その速さは出せないことでしょう。
当然満腹では、ハイエナ等の天敵に捕食されてしまう確率は相当あがるのではないかと予想されます。
生きるために、捕まえる側も逃げる側もある程度の「飢え」は必要なのだろうと推測できます。
実は人間も同じ。何かに一生懸命な人は賢明に「飢えている」のです。そして何かを成し遂げた人は成し遂げてもまだ「飢えている」のです。
食べ物は食べ飽きるかも知れません。でも、何かをより知りたいという気持ち、より良くしたい気持ち、何かを極めたい気持ちは食べ飽きたらいけません。
また食べ飽きるものでもありません。その空腹感が成長、後の成功へとつながります。

かの有名なスティーブ・ジョブズの名スピーチに“Stay hungry. Stay foolish.”という表現(この言葉は40年くらい前のある雑誌の引用:上記写真)があります。
己が「飢餓」状態であり、かつこの世には己が知らないことがまだまだあるという「愚者」であり続ける、そのような人に是非なって欲しいです。
そもそもお腹が空くのは健康な証拠です。「知」の食わず嫌いはもったいない。

《こちらこそありがとう》
ユネスコが制定する「世界教師の日」である10月5日の朝礼時に、生徒がサプライズで花束や色紙を用意してくれました(私は初めてこのような日があることを知りました)。
“Pay it forward.” 恩送り:私たちは、先人から脈々と受け継いでいる「教育」を次の時代を担う君たちに送るのが使命なのです。
送るべき大切なものがあり、それを渡さなければ、という思いが私たち教員を突き動かしています。教育とは思いを伝え続けていくことだと思います。
そのごくごく当たり前の事に対して感謝の意を伝えてくれた君たちは、素敵です。本当にありがとう。

中1 学年主任  對馬 洋介

 

2017_学年通信_18

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