高校3年生が卒業してしまうと、学年の教員は、達成感と寂しさが相半ばするものです。
それだけに、今日(3月22日)卒業した5期生の姿を再び目にできたのは嬉しいことでした。
後輩の高校2年生に向けて、受験体験を話してくれたのです。
卒業生たちは、コーチングを通して、自ら志望校を決定し、その志望校を目指してどんな勉強をしていくのか? 計画を立てて取り組み、修正し、試行錯誤して――本当に何もかも真剣に悩み、苦しみ、後悔し……しかしそれらを通して大きく成長したことがうかがえる体験談でした。憧れと尊敬のこもった後輩たちの眼差しを見て、君たちの気持ちはこうやってリレーのように次の学年に伝わっていくのだと感慨深く思いました。
私たちは、大学受験を、人間として成長するチャンスだと捉えています。だからコーチングでも、結論や答えを言うのではなく、自分で考えて決めることを促します。上手くいっても、いかなくても、その結果に自分で納得するためには、自分で選択することが必要です。第一志望が叶わなかった生徒もいます。
でも自分で決めたことに全力を尽くした結果なら、それを失敗だとは思いません。その挑戦を讃えたいと思います。他人が何と言おうと自分にだけはわかる、価値のある経験のはずです。今回ここで果実を手にしていなくても、種をつかんだ君たちのこと、これからのステージで必ずや花を咲かせてくれると信じています。
5期生の君たちの指導に携わることができたことを誇らしく思います。いつでも宝仙にホームカミングしてください。
5期生学年団より