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第2回 理数インターのグローバル<つづき>

2016/10/20

 先日、全校集会が開かれました。中高全生徒が集合しますから、体育館は千人近くの生徒で溢れます。集会後、二つのドアから退場するのですが、片方が中学生、もう片方が高校生用となっていました。見ると高校生が全て退場したあとでも中学生用の出口は生徒の行列ができていました。高校生の出口ががら空きにも拘らず、そこに誘導する教員がいないのです。先生方の頭には、あちらの出口は高校生用、という刷り込みがあったのかもしれません。しかしもっと残念なことは、生徒の誰一人として空いている出口へ歩み寄ろうとしなかったことです。先生の指示がないから、とか高校生の出口を使うと叱られるから、という心理が働いていたとしたのかもしれません。決められたことを決められた通りに行うことは大切です。しかし、すでに1時間目の始業チャイムが鳴った後である、という状況を考えれば、大事なことは決められたことを守ることでなく、いかに迅速に授業に間に合わせるか、であるはずです。コードを破って臨機応変に対応する姿勢が、まさに問われる場面なのです。残念ながらまだ本校の生徒にはその姿勢が育っている、とは言い切れません。しかし、いま社会で求められている力はまさにこの力に他ならないのです。

 理数インターの目指す方向は、「自己決定せずに、逐一上位者に諮ってその指示を待つ人間を育成する」ことではありません。4つの選択肢から答えを選ぶことには長けても、正解がない問いの前では「誤答を病的に恐れるがあまり、想定外の事態に遭遇すると何もせずにフリーズする方法を選ぶ」生徒を育ててはいないか、常に自己検証をしなければなりません。その自己検証とは、「想定外の出来事に対し、自己裁量で対応することは許さない、というマニュアル主義」から脱却することに他ならない、と思うのです。

                    共学部理数インター高等部教頭・右田邦雄

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