最新情報

第1回 理数インターのグローバル 『社会の窓が開いている』

2016/10/9

 私の趣味のひとつは街歩きで、公私を問わず年に幾度かは海外にも出かけます。旅先では、街かどで見かける看板や掲示を写真に撮ってきては、コレクションしています。毎年6月上旬には5年生(高校2年生)と一緒にアメリカのサンフランシスコを研修旅行で訪れるのですが、あるとき生徒たちと海岸沿いをサイクリングしているときにこんな掲示を見つけました。

%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%97%e3%83%81%e3%83%a32
’Swim At Your Own Risk’ 「監視員がいないので、海に入るならば自己責任でどうぞ。」危険を承知の上でどうぞご自由に、という発想は日本人にはあまり馴染みがありません。日本であればさながら「遊泳禁止」で済まされてしまうところでしょう。
 スポーツ観戦においても同様で、研修旅行中に訪れるメジャーリーグの球場でもグランドと観客席の間に防球ネットがほとんどないことに気付きます。臨場感あふれる席で試合観戦する自由は奪わない。しかし、それは自己責任でどうぞ、という発想です。このような発想の違いが、どのような文化的、また歴史的背景の違いに起因したものであるかを考えることは興味深く、これぞ研修旅行の目的の一つなのです。
 「街を歩けば棒にあたったり、看板にあたる。一枚の掲示から異文化の一端が覗ける。英語のレッスンにもなる。」私は研修旅行のしおりにはそう書いて、生徒にもコレクションを奨励しています。

 自分と異なった発想に出会ったときに、人は思考の幅を広げることができる、私はそう考えます。そしてそれこそが新教科「理数インター」の授業コンセプトです。友だちが自分とは全く違うアイディアを披露したときに、「そうか!」「そんな考え方があったんだ!」と目が開かれる思いがし、それが自分の思考の枠を外してくれるのです。
 理数インターがグローバル生を歓迎する理由もそこにあります。異なる背景を持った、つまり異なる発想を持った生徒諸君との交わりを通し刺激を受け、生徒一人一人が自分の思考の枠組みを変えられたら、という期待感です。その向こうには自分の知らない、新しい社会への窓が開いているのです。
                       共学部理数インター高等部教頭・右田邦雄

Return to Top ▲Return to Top ▲