創立17年目の理数インターです。
試行錯誤してきたので、創立時から、続けている学校行事は、おおくありません。
そのなかで、コロナ禍の時期を別として、脈々と続けてきて、いまにいたっている一つが、中学1年生の学校行事「ネイチャープログラム」です。
わたしの記憶では、1期生(いまや29歳になっています!)の5月、神代植物公園に現地集合という設定でスタートしました。
ところが、姿を現さない生徒が…。
結局、無事を確認できたといういきなりの展開。
17年目の今年は、11月の秋晴れに、鎌倉方面に行ってきました。
当時とは、生徒数も違うし、通信方法も違います。
しかし、「ネイチャープログラム」の趣旨は、変わっていません。
今回は、引率にたずさわった、理科と社会の教諭に、ご報告いただきます。
校長 富士晴英
「ネイチャープログラム」という名前のごとく自然を肌身で感じてもらうのがこの企画。
今年は江ノ島を散策しました。
普段は教科書や資料集でしか見ることができない地形や地層を実際に目の当たりにしたことで、生徒たちがキラキラと目を輝かせながら前のめりになって知識を吸収しようとする様子が見受けられました。
また地学的な要素だけでなく、動植物の生態系や環境問題など、各々の興味関心のあるポイントに着目してフィールドワークをしていたのが印象的でした。
理科や社会は他教科と比べても特に、フィールドワークとそれに対する自分の考えを持つことが重要視される教科です。
こういった体験を重ねること、またそれを発表する機会を持つことで、本当の意味での「学力」を身に着けていってほしいと思っています。
1学年 理科担当教員より
鎌倉では、社会科の視点を中心に「巡検」を実施しました。
あまり聞かない言葉だと思いますが、”学術的価値のあるところを実際に歩き、観て考えること”を指すと私は考えています。
「フィールドワーク」と言い換えるとわかりやすいですね。
鎌倉といえば「歴史探訪」というイメージがつきがちですが、中1で地理を学んでいることもあり、地質・地形・高低差などの地理的な要素を多く詰め込んだ巡検となりました。
巡検はとにかく説明しては歩き、の繰り返しになりますが、生徒も懸命に、そして楽しそうについてきてくれました。
そんな姿に、半年ほど前、入学した頃の「あどけなさ」がなくなり、一皮むけた「たくましさ」を感じることができました。
みんなとても立派だったと思います。今回体験したことが、今後の学びの糧となりますように。
1学年 社会担当教員より