生徒作文「私の夢と冒険はどこにあったか?」より抜粋
◆シンガポール大学の学生と英語で会話したとき、なんとしても自分の気持ちを伝えたいと思っていた。
学校で先生と話すときよりも、どうやったら伝わって、相手のことを理解できるのかを考えながら真剣に話した。
まだまだ拙い英語でも、学生の方が理解しようとしてくれて、不安や恐怖なしに自由に会話することができた。
これからの英語学習に対して、挑戦していく勇気を与えてくれたと思う。この体験を糧にしていきたい。
◆二日目の昼食時、私たちはカンポンの家に向かった。
今回の旅の中で、この時が一番文化の違いというものを実感したように思う。伝統的な衣服をまとった人々や手を使った食事。
今まで教科書で見たことはあっても、生で見たのは初めてだった。そしてまさか自分がそれを体験することになるとは。
日本では幼い時から食べ物を手で食べるのはマナーが悪いと教えられる。そして、てっきりそれが「普通」で「当たり前」なのだと思っていたし、それを疑おうともしなかった。
そんな「当たり前」が一つ、私の中で覆された瞬間だった。
◆四日目は、もう帰りたくない。シンガポールに住んでやる、と決心しました。自主研修も最高にいい思い出で、もう一生忘れたくありません。
リトルインディアやアラブストリートに行きました。リトルインディアで会った先生たちにもとても幸せオーラを感じました。
文化の違いや日本人への愛、シンガポールとマレーシアの良いところをたくさん感じられました。
絶対にもう一度行きたいし、みんなと会いたいです。一生忘れたくない、感情も含めたら一生で一度の旅行でした。
◆私はこの研修旅行でたくさん冒険することができた。この「冒険」ができたのは、自分が挑戦したからなのではないだろうか。
そして、その挑戦ができたのは自らの気持ちと共に、友だちがいたからこそできたのではないだろうか。
また、「夢」とは、私がシンガポールで友だちと一緒にしたかったことが、ここで言う夢だったのかもしれない。
友だちと話したり、ご飯を食べたり、遊んだり。このかけがえのないことがとても温かかった。