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5学年 「こころ文学散歩」

2023/3/20

 

 3月6日午後、5学年では「こころ文学散歩」を実施しました。3学期、現代文の授業で夏目漱石の「こころ」を扱い、生徒たちは1人1冊文庫本を持ち、授業内のディスカッションを通して登場人物たちの「こころ」に寄り添いました。「文学散歩」当日は30名ほどの生徒が出発地点である「伝通院」に集合しました。

 

「散歩がてらに本郷台を西へおりて小石川の坂をまっすぐに伝通院の方へ上がりました。」(「こころ」本文より)

 

本文から「こころ」の下宿先を想定し、奥さんとの談判でKを出し抜いてお嬢さんとの結婚を成立させた「私」が、家で落ち着いていられずに「3 区に跨っていびつな円を描いた」とされる長い散歩コースを、文庫本を頼りに2時間半ほどかけて歩きました。

 

「私は猿楽町から神保町の通りへ出て、小川町の方へ曲がりました。」

(「こころ」本文より)

 

神保町では15分程度自由散策の時間を取り、生徒たちは古本屋に入ってみたり、たいやきを食べたり思い思いの時を過ごしました。

 

「私はとうとう万世橋を渡って、明神の坂を上がって、本郷台へ来て、それからまた菊坂をおりて、しまいに小石川の谷へおりたのです。」(「こころ」本文より)

 

春の暖かい日差しの中、生徒たちは地名の写真を撮ったり、文庫本の該当箇所を指でなぞったりしながら有意義な時間を過ごせました。

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