本校の図書室には、父母会の助成を受け、今年度多読用図書が626冊入荷しました。
中学生から高校生まで、英語の授業の中で図書室に足を運び、各々のレベルに応じて興味関心のある本を選書して読んでいます。
私が担当する中学2年生の英語総合の授業でも、図書室にて多読オリエンテーションを行いました。
初めのうちはどの本を選んだらよいか迷う生徒が多かったのですが、レベル等を参考にしながら気になったものを手に取り、黙々と読み始めていました。
「Reading for Fun」を合言葉に、楽しく読書をすることを目標にしています。
昨年度は夏休みに、英語の本を読み、ポスターを作成する課題に取り組んでもらいました。
Oxford出版のシリーズから本を選んだ生徒は、「Oxford Big Read」というコンテストに応募しました。
その中から、当時中学1年生のA.S.さんの作品が見事入選しましたので、彼女のコメントとあわせてご紹介いたします。
◆書誌情報
タイトル: A Little Princess
作者: Frances Hodgson Burnett
出版社: Oxford University Press
シリーズ: Oxford Bookworms
レベル: 1
ページ数: 41ページ
◆Summary
Sara Crewe and her father arrived in London from India. She must go to school in London. But, her father must go back to India and work. Her mother was dead when Sara was little. Her father was very rich. She made a lot of friends when she entered school. Three years later,a very exciting letter from her father arrived. He was putting all the money into his friend’s diamond mines. Sara was very happy.Her birthday party was a big one. At that time,Miss Minchin’s lawyer came to school. The lawyer said that Sara’s father has died and Sara has no money. Sara’s life has changed completely. She had to be a servant and work to buy her bread. Did she become happy?
◆My Favorite Scene
I like the following scene. Sara picked up the money and bought some bread. Sara met a child who was very hungry. Sara was also hungry, but she gave the girl some bread. Sara’s kindness made me feel warm.
◆Recommend
Sara was unhappy at first, and I was sad too. But Sara was kind, and in the end, she was happy. It made me happy too. The story has a happy ending and makes me very happy. I would like everyone to read this book.
◆感想
私は中学生に入って本格的に英語学習を始めたので、英語の本は全く読めませんでした。
夏休みの課題が出て本を1冊読むことになった時は読めるかどうか不安でした。
41ページの本を1単語ずつ辞書で調べて内容を理解するまでに何日もかかりました。
その後日本語で文章を考え、それを辞書で調べてなんとか感想文を作りました。
その結果、この課題に夏休みのほとんどを費やすことになりましたが、努力の甲斐あって英語力がつき、今では長文にも慣れて英検3級にも合格できました。
この活動を通して英語が好きになったので今年も多読活動に力を入れていきたいです。
Oxford社からは、賞状と副賞のファイルが届きました!
今年度も同様に、英語読書ポスター作成が夏休みの課題になっています。
普段より時間に余裕のある夏休みの期間に、読書を楽しんでもらいたいと思っています。
多読活動を通じてさらなる英語の魅力を感じてもらい、すすんで読書をする生徒が増えるような活動を取り入れていこうと思います。
英語科 有山美桜