中学卒業から約1ヶ月、私たち13期生は高校生になりました。今までは遠い存在のように思えていた青い制服にも最近は慣れ、着々と高校生になったという実感を抱けるようになってきました。
3/16日、私たち卒業対策委員は卒業式の後に卒業を祝う会を執行しました。卒業を祝う会とは、その名の通り、中学卒業を祝う謝恩会のようなものです。この委員会は13期生の有志30人と、父母の方々20名ほどで編成されていました。先生方は企画構成には関与せず、父母の方々もあくまでも「お助け」という名目で、生徒を主体に活動してきました。委員メンバーを広報、デザイン、会計などの各係に配置し、それぞれが各自の仕事を全うしながら、約8ヶ月間、頑張ってきました。
しかし、やはり全てが思い通り行くわけありません。生徒が主体で祝う会を執行するというのは初めての試みだったので、本番がどう言ったふうになるのかというのが誰も想像ができず、何が正解かもわからないまま、成功を祈りながら、行き当たりばったりで進めていました。
そんな中、最大の壁にぶつかりました。コロナウイルスです。委員会結成当時から、蔓延していたので、もちろん感染対策は考慮しながら企画を練っていました。しかし、やはりコロナウイルスというものは予測不可能です。第六波を迎えていた2月ごろ、3月中旬からは終息に向かうという予測が回っていました。直前までオンライン(各クラスからzoomを繋ぐ)での開催になるか、対面での開催になるかわからず、どっちでの開催になってもいいように準備していました。そして本番2週間前、学校側からオンラインでの開催+50分で終わらせて欲しいという最終ジャッジが下りました。50分というのは当初予定していた時間の約1/4に当たります。
「なんて無茶なんだ」と、生徒委員の誰もが思いました。当時のコロナの蔓延状況を踏まえ、心の中ではそうなるかもしれないとわかっていたものの、いざ現実になると受け止められませんでした。何より半年間頑張ってきたことが予定通り実施できないという悔しさと無念さ、そして苛立ちでいっぱいで、前向きに捉えることなんて到底できませんでした。しかし会は2週間後に迫っており、その上当時はテスト週間だったので、急いで大幅な変更をしなくてはなりませんでした。なんとか互いに励まし合いながら、制限された中でできることを探し、代替案を作り上げることが出来ました。
本番当日!ドタバタの中、会は始まりました。zoomを繋いでの実施だったのでやはりトラブルは付き物です。接続不良や、音声不良、あっちこっちでトラブルが発生してしまったので私は3号館の1階と2階をとにかく走り回っていました。そんなこんなで閉会式に至りました。ここが1番のメインポイントでした。お世話になった学年団の先生方に、それぞれのデザインに沿ったモバイルバッテリーと似顔絵、そして花束を渡しました。私はその場に居合わせていたのですが、先生たちがプレゼントを喜んでいる姿が見られて心底、色々あったけどやってよかったなぁと思いました。これほど今までにやりがいを感じたことはありません。これは企画側に回ったからこそ得られた経験だと思います。今でも当時の幸せな光景が頻繁に思い出されます。それほどあの時の瞬間が私の中で忘れられないものになっています。
本番を迎えるまで、沢山の方々が、この会を無事に実施するために協力してくださいました。コロナ禍なのにも関わらず、なんとか開催を許してくださった学校の責任者の方々、無理を言ってまで私たちのやりたいことをできる限り叶えてくださった学年団の先生方、生徒委員が困った時に助けてくださった父母委員の方々、その他多くの携わっていただいた方々に感謝しています。多くの制限が伴った中学校生活でしたが、最高の形で締めることができました。
卒業対策委員代表 H.H