4/8(金)~4/11(月)の4日間、6学年は「春合宿」に出かけてきました。
この春合宿は6年生だけの行事で、他学年がオリエンテーションを行っている期間に行います。
合宿中は、授業や講習は一切行わず、ひたすら1800分間の「自習」を行います。どの教科の自習を、どの順番で、どのくらいの量をやるかは、生徒一人ひとりが考えます。そして、そのために必要な教材も自分で用意します。
生徒たちは「春合宿」を通して、同じ空間で努力する同級生の姿を意識しながら、また自らの学習に対する姿勢を見直しながら、「自律した受験生」になっていきます。(もちろん、春合宿の前から「受験生」の意識に目覚めている生徒もいますが、そういう生徒たちも「周り」から勇気や激励、あるいは危機感など、色々な刺激を受け取っているようです。)
おそらく自分一人で机に向かっているだけでは寝てしまう生徒も、周りに触発されてか、普段以上の集中力を発揮する。そして「自分の中に、これだけの力があったのか」と自覚する。それと同時に、「周囲がどれだけ頑張っているか」に刺激を受ける。
この合宿を通して、「自己ベストの更新」を果たしたという生徒もたくさんいたことでしょう。
なお今回は、群馬県みなかみ町のホテルを貸し切って行いました。これは感染対策でもあるのですが、春合宿という「非日常」を体験してもらうという目的もあります。学校内で行うと、後輩に出会ったり、部活動をしている姿が目に入ったりと、どうしても「日常」が入り込んできてしまいます。
学校を離れ、家を離れ、日常生活から隔離される。目の前にあるのは、自分が立てた目標と、この先一年間切磋琢磨し合う同級生の姿だけとなる。それが「春合宿」の根幹です。
「授業」ではなく、「自習」から始まる。その中で「自分」と向き合う。
宝仙学園で過ごすの最後の一年は、こうしてスタートしていくのです。
6学年 進路支援部 辻本真也
食事中の様子。感染対策のために、生徒らは横一列に並び、黙食をしています(手前は教員)。
朝食前の自習室の様子。中には6時前から自習を始める生徒もいます。
宿泊施設。基本的に4日間は「カンヅメ(館詰め)」で過ごします。
ただし、一日の始まりには周辺の散歩に出かけたり、ラジオ体操をしたりします。
卓上にタイマーを用意したり、書見台を持参したりする生徒もいました。
十分な準備をしてから、春合宿に臨んでくれているのが分かります。
「校長もひとこと」
理数インター11期生のスタートに立ち会うことができました。
節度のある生徒たちという印象でしたが、今回は、体力も気力もあることを、感じさせてくれました。
これなら、だいじょうぶ。
自信をもって、自己ベストの更新に挑んでほしいと思いました。
11期生の担任団とも、対話をとおして、信頼関係を確かめることができたと感じました。
校長 富士 晴英