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中国人生徒Zoom交流会

2021/4/30

 入学式の日から、早くもひと月が経とうとしています。コロナ感染症が広がらないよう気を遣いながらの生活ではありますが、生徒たちの明るく直向きな姿に勇気づけられる毎日です。

 ただ、気がかりに思うことが一つ。私が担当している高校1年生のことですが、実はまだ学年に合流できていない生徒がいるのです。

 彼らは今、海の向こうの中国にいます。

 宝仙学園高校ではここ数年、中国からの留学生を高入生として受け入れています。「留学生」という言葉は相応しくないかもしれません。彼らは高校3年間を宝仙で過ごし、日本の大学への進学を目指している生徒です。文化や言葉の壁も乗り越え、友人たちと共に日々努力を重ねる彼らを「留学生」という言葉で隔ててしまうのは忍びない。間違いなく、私たちの「仲間」です。

 今年の高校1年生(12期生)には、4名の中国からの生徒が在籍しています。しかし先ほど述べた通り、彼らはまだ来日できていません。これも、新型コロナ感染症の影響です。

 このような状況ですので、先週から私たちは中国にいる4人のために「Zoom交流会」を開いています。少しでも彼らが安心してくれたら。これから生活を共にする仲間として、彼らと心を通わせることができたら。色々な思いを込めた会です。

 中国の4人は本当に明るい生徒たちで、日本での暮らしを待ち遠しく思う気持ちや、言葉の壁を不安に思う気持ちなど、率直な思いをこれまでに語ってくれました。しかも、日本語で。流暢とは言えないかもしれませんが、私たちの話す日本を聞き、即座に理解し、日本語で返答しようとするその力には、目を見張るばかりです。

 第1回目の交流会では、我々教員と中国の4人で互いに自己紹介をしました。趣味や好きな食べ物、入ってみたい部活、日本での生活で楽しみにしていることなど、全て日本語で。こちらの教室に残っていたクラスメイト達とも、言葉を交わすことができました。

 第2回目の交流会では、高校2年生(11期生)の学年に在籍している中国人の先輩たちと、質疑応答をしました。質問する側も答える側も、全て日本語。自分の考えや思いを母国語ではない言葉に乗せて、一生懸命に伝えようとする姿が本当に立派でした。
 
 この交流会は、12期生の彼らが来日できるまで続けていきます。それぞれの国での暮らしのこと、学校生活のこと、これまでの生い立ちのことなど、話題は尽きそうもありません。交流会の様子について、機会があったらまたお知らせしたいと思います。

 とはいえ、やはり直接会える日が早く来てほしい。コロナの状況が落ち着くことを願いつつ、彼らと共に歩める生活を心待ちにしています。

 

共学部4学年 副担任  横井

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