今年の春は急ぎ足でやって来て、三月の下旬には都内の桜は満開になってしまいました。入学式まで桜が我慢してくれるとよいのですが、5月並みに気温が上昇したと思えば、強い雨風が吹きつける日があったり…。今年もそんな風にして春がやって来て、皆さんは中学1年生になりました。春休みは、どうでしたか? 楽しい思い出ができましたか? ページをめくる手が止まらないくらい面白い本と出会いましたか? 苦手科目の勉強に取り組みましたか? お家の人とゆっくり語り合えましたか? 3月よりも一回り成長した君たちが、理数インター15期の仲間たちと出会って、4月の教室をスタートさせる日がやって来たのです。
さて、15期の学年をスタートさせるにあたって、三つの「合い」を意識することを、学年主任からのメッセージとして皆さんに伝えます。
一つ目の「合い」は、「認め合い」です。15期生として巡り会った242名は、それぞれの環境で自分の小学校を卒業して集まった仲間たちです。今まで当たり前だったことが、ここでは当たり前ではないかもしれません。戸惑うこともたくさんあるでしょう。違っているのが当然の242名です。その違いを互いに認め合うことから仲間作りを始めていきましょう。
二つ目の「合い」は、「語り合い」です。マスクを着けていなくてはいけないのがもどかしいですが、お互いどんどん話をして仲良くなってください。偶然に出会った仲間が「友」となるのには「語り合い」が欠かせませんよね。少し人見知りの子も勇気を出して近くの席の子に話しかけてみましょう。きっとその子も話しかけられるのを待っているはずです。
最後の「合い」は、「高め合い」です。理数インターの別名が『知的で開放的な広場』というのは、皆さん知っていますよね。学年の生徒たちが互いに切磋琢磨して、1年生のすべての教室を「知的で開放的な広場」にしていくこと。そのための第一歩は、皆さんのひとり一人が、日々の学習に誠実に取り組んでいくことです。来週月曜からスタートする授業を楽しみにしていてください。
この三つの「合い」が実行されて、ひとり一人が成長した「自分=I」になること。そして、「愛(あい)」に溢れた学年を作っていくことを学年の始まりの目標として掲げます。
宝仙学園共学部理数インターへようこそ。楽しい思い出がたくさんできる一年になりますように。これからよろしくお願いします。
(15期生学年主任 岡田幸一)