教科「理数インター」では、『答えのない学び』を実際に体験してもらおうと体感授業を人数限定で実施しております。
先日10月6日(土)で行った授業内容を紹介いたします。
今回のテーマはこちら。
使用したのは、ゴッホ作の「トンネルのある道」。
この絵を見ながら以下の質問に対して、即席に作ったグループの中で、自分の意見を発表しあい、発想・視点の気づきを共有していきました。
Q1.どこにあるトンネルだと思いますか?
Q2.季節や時間帯は?
Q3.トンネルの中の人は、何を思い、どこに向かっているのだろうか?
Q4.トンネルの向こう側に広がる光景を自由に描いてみよう。
問題への解答に対して○×で返ってくる学習活動に慣れている子達にとっては、最初は戸惑いが隠せませんでしたが
「自分の思ったことに間違えはない」・「どんな意見でもOK」という雰囲気が分かってくると、対話をもとにした共有がどんどん展開されていきました。
Q1.への回答では、
「何かの思い出のある場所」「自分が生まれた町」
Q3.への回答では、
「酒によっぱらってトンネルに入った」
なるほどっと思うものやクスッと笑ってしまう回答がありました。
Q4.「トンネルの向こう側の光景」を描いた作品はこちらです。
1枚の絵から発想された光景は、どれも同じではありませんね。
この質問には、もちろん答えは存在しません。質問に対して、どう思考を巡らせ、何を思い、Q4の質問に対して描いたのか。
それもグループ内でシェアしました。対話をもとに共有し合っている姿を見ていると、お互いが学び合っているというのを感じるほどの笑顔がこぼれていました。
授業構成を考えている際に、「トンネル」の不思議さに気がつきました。
となりのトトロ・千と千尋の神隠し・川端康成。どの作品にも「トンネル」がキーポイントとして出てきます。
さて、この記事を見た方の「トンネルの向こう側にある光景」はどんなものでしょうか?
トンネルの向こう側に広がる光景をもとに、じっくりと対話をしてみたいですね。
体感授業では、小学4~6年生の児童を対象に実施しておりますが、親子で教科「理数インター」を体感する機会もつくっています。
『答えのない学び』を親子で体感し、成長を感じてみませんか?
教科「理数インター」主任・高等部教務部長 米澤貴史