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JOHN KAMITSUKA PIANO RECITAL 2018 / HOSEN GAKUEN

2018/6/4

6月2日にJOHN KAMITSUKA PIANO RECITAL 2018 と題した、ピアノリサイタルが開かれました。中学1,2,3年と高校2年の生徒がホールに集まり、静まりかえった後に次のようにピアニスト、ジョン・カミツカさんを紹介しました。

ここ宝仙学園の「知的で開放的な広場」では様々な教育プログラムが展開されます。毎日の授業では皆さんの知能を伸ばそうとしています。体育祭などでは、皆さんの体を鍛えようとしています。そして、今日この広場で、体験してほしいのは「情操教育」です。情操教育とは「心を豊かにする」教育のことです。これこそ、バランスの取れた、深みのある人間を作るのに必要不可欠ではないでしょうか。

今日のプログラムの主人公は僕の友人で幼なじみのJohn Kamitsukaさんです。John はNew Yorkに住む日系三世のアメリカ人です。アメリカで僕と同じ1955年に生まれましたが、1歳の時に札幌に引っ越してきました。彼の親は僕の親と同じように戦後、キリスト教の宣教師として北海道に行ったのです。したがって、少年時代は札幌とここ東京ですごしています。Johnは3歳の時にピアノのレッスンを始め、才能を発揮し、12歳でオーケストラとのコンサートをおこなっています。

それ以降、ピアノに一生をささげてきたと言っていいでしょう。今彼は、アメリカが誇る、世界的ピアニストになり、アメリカを始め、日本、ヨーロッパ、ブラジル、中国などで演奏活動やピアノのレッスンを行っています。日本には毎年この時期に来ていて、ここ20年間、ぼくは毎年、彼と会い、彼の演奏を聴いています。そこで感じた事を一つだけ言わせてください、彼は自分の「名誉」を高める事にほとんど興味がないのです。彼のやりたいことはなにかと言いうと、まさに「情操教育」なのです。彼はバッハやドビュッシーのような偉大な作曲家たちの音楽の魂を皆さんの心にとどける「道具」になりきろうとしているのです。今日のリサイタルは私たちの「心を豊かにする」肥やしになりますように。

    

この紹介のあと、彼は次の5曲を演奏しました - バッハの『イタリア協奏曲BMV 971』、ドビュッシーの『夢想曲(Reverie 1890)』とラフマニノフの『序曲、作品23の5』、『楽興の時、作品16の3』と『練習曲スケッチ、作品33の7』。生徒は静かに聞き入り、リサイタルが終わったあとには何人かの生徒は色紙を手にサインと握手求めるなり、ショパンを弾いてくださいと頼むなり、本物の演奏に心を打たれた生徒がいたことは間違いないでしょう。
最後にJohn が生徒の皆さんにあてたメッセージを紹介したいと思います。

“Music is the most international language. It is also perhaps the oldest human language. Music is expressed from the heart. Even if it is your first experience listening to live classical music, please listen with an open heart without thinking or judging too much. I look forward to hearing your comments and questions afterwards. I am very happy to meet you and to be given the chance to perform for you. Thank you.”

「音楽は最も国際的な言語です。そして、最も古い言語でもあります。音楽は人の魂から沸き出る表現なのです。今回の私のピアノリサイタルはもしかして、初めて聞くクラッシックの演奏かもしれませんね。どうか、先入観を持たずに、心を開き、素直に音を心に響かせて下さい。演奏の後に皆さんの質問、コメントを聞くのを楽しみにしています。宝仙学園の皆様の前で演奏ができることを大変楽しみにしてきました。ありがとうございます。」

 

共学部 英語科  ハウレット・ピーター

 

 

最後に「理数インター」を行っている部屋の椅子にサインをしていただきました。 

探してみてくださいね!

入試広報部 石黒絵理

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