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中学blog no.2 「僕が目になるよ」

2018/4/20

スイミーという有名な絵本があります。
小さくて泳ぎが早い黒い魚スイミーが主人公。スイミーの兄弟たちはみんな赤い色。ある日、大きな魚に襲われ、逃げられたのはスイミーだけ。大海を一人で泳いでいると岩陰に隠れているたくさんの赤い魚に出会います。しかし、彼らは大きな魚に怯え、決して出てこようとはしません。そこで、スイミーは皆で大きな魚の形になって泳ぐことを提案します。
そして、大きな魚を追い払うことができたという話です。
ここから読み取れるのは「創発」。これは部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることです。

例えば、蟻のように小さな脳を持つ生き物が集団となることで、単なる「個体の集団」を超えた特性を持ち、複雑な構造の巣を作ったりすることです。この創発を繰り返すことでさらに、別次元の性質を備え、より複雑なものを創り出すことができるわけです。

先日の中学集会。
一年生はクラス目標と自分の担任をプレゼン。
二、三年生は寸劇を通しての学校生活紹介。
後輩への「努力はいつでもできるが、時間は取り戻せない。だから、今を大切に」という熱いメッセージもありました。
学級委員からクラス。クラスから学年。学年から中学全体。それぞれが、それぞれの場で考える。この創発の繰り返しがより高みの「主体性」を生み出していきます。そこには、大人からの「べき」論はありません。「相互的」であることが大切なのです。その結果、こちらの思う総和以上の変化が起きるのです。
組織としての「命」も生まれます。そして、それが学校の文化となります。

集会が終わり、三年生学級委員から「先生、反省会1時半からやります。来てください」と。「やったほうがいいですか」ではなく「やります」。3年生よくわかってる。
ふと反省会中に教室から外を眺めていると、君たちが寸劇を通して伝えたかったことの一つ「正門での一礼」を一年生たちが健気に実行していました。

スイミーは岩陰に隠れている仲間にこう言います。
「いつまでもそこにじっといるわけにはいかないよ。なんとか考えなくちゃ。」
スイミーは考えた。
いろいろ考えた。
うんと考えた。
「みんな一緒に泳ぐんだ。海で一番大きな魚のふりして!」
「僕が目になるよ」

これからも後輩を導いて欲しいと思います。

総務部長 對馬 洋介

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