今更ですが、2学期の終業式の話。富士校長と登壇した高校3年生の先輩との会話を覚えていますか。
富士先生「寝る前に何をしているの」
先輩「新聞の記事読んでいます」
富士先生「なぜ新聞を?」
先輩「社会科の先生が僕に記事を度々くれるのです。
なんだか読まないのは申し訳ない気がして…」
といったような内容だったと思います。
彼は帰宅し、部屋にあるその記事を見ると、その先生が新聞を読み、自分のためとなる記事を見つけると丁寧に切り抜いている姿、
もしくは翌日職員室でコピーしている姿が目に浮かぶのではないかと私は想像します。
その記事は紙から“Gift”に変わっているのです。だから彼は寝る前に記事を読みます。
“Gift”である以上「お返し」をしたいのです。
そして彼は翌日に先生と記事の内容に関する会話をしたと思います。先生も“Gift”を貰い、嬉しいことでしょう。
来週はいよいよ合唱祭。
歌うのに自信がない人、あまり歌いたくないという人、それほど真剣に歌っていない人もいるかもしれない。
そんな人たちへ一言。
伴奏者の奏でるピアノの音は、クラスへの“Gift”です。
自宅で練習している姿を想像できれば、貰いっぱなしってわけにはいかなくなるでしょ。
精いっぱい歌う必要があることはわかるでしょ。
これはほんの一例です。
指揮者、合唱委員、パートリーダー等々も然りです。
「うしろめたい」、「貰いっぱなし」と思えるならば、今よりちょっとだけ頑張って練習し、歌ってみたら良いと思います。
ほんの少しだけど、心も軽くなるはず。
合唱は歌う側の気持ちを歌詞とメロディに載せ、人に伝えるものです。
その頑張った気持ちはクラスの仲間全員への「お返し」だと私は思います。
ぜひ“Gift”を送りあう皆の姿、合唱を通じて我々にも見せ、聴かせてください。
中1 学年主任 對馬 洋介