「シンカ」
明けましておめでとうございます。
「1月は行く(居ぬ)、2月は逃げる、3月は去る」と言います。
まさにその通りであり、3学期は合唱祭、その後の本校の中学と高校入試期間、英語プレゼンテーション大会、
学年末試験を経て、あっという間に終わります。そして2年生に進学します。
さて、今年はどのような年にしたいですか。
新しいことを始める「新化」、今までしてきたことをさらに深める「深化」、と今年も「挑戦」する一年にして欲しいと私は思います。
失敗(=挑戦)を繰り返しながら少しずつ「伸」化すれば良いのです。
アメリカの法学者キャス・サンスティーンは著書“Republic.com”の中で危惧していることがあります。
それはインターネットの出現により、人々が「デイリーミー(自分のための日刊紙)」と呼ばれる自分のお気に入りの情報や偏った意見のみを摂取する傾向があるということです。
これでは確かに「シンカ」できないですね。
また氏曰く、民主主義には「共有体験」と「不意の接触」が不可欠だそうです。
自分が「シンカ」するにもこの両輪は必要だと私は思います。
先日の萩原さんの講演。自分の人生は自分で選択することが大切であること、は十二分に君たちに伝わったはずです。
もう一つ。学生時代にフランス語を選択したことで訪れたフランスでの登山家との「不意の接触」が彼の人生を変えたことも見逃せません。
そして志を「共有」する人との新しい会社で「挑戦」をしている今。大いに刺激となったはずです。
今月末に行われる合唱祭ではクラスと学年でそれぞれ1つの曲を通じ、皆で時を共有します。
この体験は大切にしたいですね(クラスの作品、学年の作品を私は楽しみにしています)。
そして今後学内、学外で不意に出会う自分と異なる価値観や考え方を持つ人や未体験の物事や新しい知識等である「非デイリーミー」も大切に。
冬休みに観た映画「スターウォーズ」で、マスターヨーダはこう述べていました。
“The greatest teacher, failure is.” 「失敗は(人生における)最高の教師である。」
失敗をする舞台を今年も我々はたくさん用意します。
学年主任 對馬 洋介