最新情報

中1 Blog 第19回「視点と思いと同級生」

2017/10/29

「視点と思いと同級生」

 

《宝仙祭から学んで欲しいこと》

準備を含め、初めての宝仙祭楽しめましたか。
全てのクラスがいかに「空間」を上手く利用するかに苦心し、知恵を絞り、
頭や体を使うアトラクションを作り出しており、非常に良かったと思います。
また、実行委員のみんなの献身的な活動に感謝したいと思います。

さて、来年につなげるために2つの話をします。1つ目は「視点」です。
先日の選挙速報のある番組を見て「違和感」がありました。その違和感の正体は「視点」のズレです。
「楽しくなかった」と言いたいわけでありません。私の本当に知りたい情報ではないものが結果として目立っていたのです。
君たちのクラスに来た来校者は君たちの楽しい姿ではなく、自分が楽しむために来ているのです。
そして君たちの言動でより楽しさが増し、「来て良かった」と思うのです。
君たちは、そのような来校者の笑顔や言葉を通じ、人の役に立ったことを楽しい、嬉しいと思うことが大切です。
2、3年生のクラスに行った人はわかると思いますが、先輩達の「視点」は流石でした。ぜひ、見習っていきましょう。

2つ目は「片付け方(捨て方)」です。思い入れのあるものは捨てにくいですね。それはなぜか。
無形の「思い」がそこには込められてあり、有形のものを捨てる行為が無形の「思い」まで捨ててしまう感覚を持ってしまうからです。
その罪悪感を払拭する言葉が「ありがとう」です。創造とは何かを破壊することではあります。
しかし、躊躇う気持ちも忘れて欲しくないです。片付け時に準備に携わった人の「思い」や「もの」そのものに感謝する。
そういうことのできる人になってほしいです。

《同級生》

先日の校内での説明会のことです。
会場を見渡すと見覚えのある人が。私の大学時代の同級生が偶然聞きに来ていたのです。
会後、個別に話す機会があり、「仕事」中ながら「私事」が入り混じりながらの楽しい個別相談をしました。
だって受験生の母親となった彼女にちょいちょい「對馬くん」と呼ばれるわけですから。
私と彼女の空間だけがねじれ現象を起こし、完全に過去と現在をワープしていました。

4年間同じクラスでしたが、格別に仲が良かったわけではなく、普通に日常を重ねていました。
私は失礼ながら20年ぶりに会うまで存在を忘れていました。それにも関わらず、目が合った瞬間にお互いの「存在」承認ができました。
「同級生」というのは「魔法」です。時がどんなに流れていようとも「視点」をあっという間に同じにできます。
普段君たちは「同級生」を意識することはあまりないと思います。
教室という「同じ空間」にそれぞれがいて、普段は授業を受ける。ただそれだけ。
でも同居はしている。それが大事なのです。それがクラスなのです。

それはみんなが作った壁画と同じです。近くで見るとよくわからない、かつ皆同じものを作成していない。
けれども1つにして遠くから見れば、すぐ何の絵であるのかわかります。毎日君たちは同級生がいる「空間」に戻るのです。
「おはよう」から始まる日々の積み重ねで作られる「同級生」、改めて大切にしてください。
きっと君たちもいつか、私と同じように「同級生」とワープする楽しさを知る日が必ず来ます。
その日の君たちの「笑顔満開宣言」を私が今からしておきたいと思います。
その前に宝仙三大行事のラストの合唱祭。芸術委員の皆さん、こちらも笑顔満開でよろしくお願いします。

中1 学年主任 對馬 洋介

 

2017_学年通信_19

Return to Top ▲Return to Top ▲