《豊潤な湖を作るために「正しい努力を積み重ねる」》
一学期期末試験が7月5日から8日まで行われます。日頃の頑張りの成果を時間内に処理し、数値化する試験で「結果」を出すためには「正しい努力を積み重ねる」ことが必要です。前回の科目に加え、保健体育と技術家庭が追加されます。
「正しい努力の積み重ね」。この言葉には、キーワードが2つあります。「正しい努力」と「積み重ね」です。
まず、「正しい努力」についてですが、例えば、プロサッカー選手になりたいという人が、何時間も毎日必死でバスケの練習をしても、プロのサッカーの選手にはなれません。プロのサッカー選手になりたいのならば、然るべき練習をしなければいけません。 そして、そのために必要なのが「基本」の定着です。授業態度、日々の宿題、家庭学習習慣であったりします。英語ならば、CDを聞いてから音読する、答え合わせをきちんとする等です。
次にそれを「積み重ねる」こと。積み重ねれば、ある一定水準までは必ずレベルが上がります。例えば、計算問題をする際、時間を計り、繰り返し愚直なほどに練習をすれば、必ず計算処理速度はつくことでしょう。
「一滴一滴が、いつしか湖をつくる」
これはブルガリアのことわざで何かを成し遂げるための努力の表現ですが、私は美しさを感じます。生徒には日々の生活、学習を始め、豊潤で美しい「湖」を自ら作って欲しいと願っております。
宿題の本来の意味を忘れ、期限を守らず、提出することが目的と化している生徒や日々の確認テストで再試になってしまう生徒がいるのも事実です。
「正しい努力を積み重ねる人になる」ことが、学業のみならず社会人になってからも続けるべきことだと思います。
一方保護者の皆様と自戒の念を込めて、ガーナの言語の1つであるガー語のある言葉も重ねてご紹介します。
「水を持ってきてくれる人は、そのいれものを壊す人でもある」
これはその壊した人を叱ってるわけではなく、生きるために、家族のために、遠くの井戸や川まで水を汲みに行かなければならない状況にいるからこそ生まれた言葉なのです。つまり、手伝うわけでなく、努力をしている最中にたまたまミスをした人を批判するな、ということです。
正しい努力をしているとしても人間は失敗はしますので。
中1 学年主任 對馬 洋介