《公開授業と中学1年特別授業》
先日6月17日(土)は公開授業でした。中1のみで186名、受験生は中学のみで100組を超える盛況ぶりでした。皆様方の本校の教育への関心の高さを改めて実感いたしました。多数のご来校誠にありがとうございました。
同日の4時間目には体育館にて、富士校長による「校長3年生から中学1年生のみなさんへ」という特別授業が中1対象に行われました。富士校長からあらかじめ各クラスに与えられた質問の回答をクラスで話し合い、当日クラス代表が発表しました。一人一人の存在が尊重され、かつ学校が「楽しい学びの場」であって欲しいという校長の思いの溢れた貴重で有意義な時間を生徒たちは過ごしました。
1. 日本の教育の課題は何か?
A組:いじめ等の問題が起きない環境作りをするべきだ。
校長:日本の子どもたちの自己肯定感の低さを憂えている。
高校生の生活と意識に関する調査報告書〔概要〕 —日本・米国・中国・韓国の比較
http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/98/ [国立青少年教育振興機構]
(赤枠は理数インターが加筆)
2. 自己肯定感をもたらすものは何か?
B組:家族の愛情や友達との友情である。
校長:私は、楽しんだ経験が大切と感じている。
3. 私は、自分のアイデンティティをいつ自覚したか?
C組:校長に就任した時。理由は先生方をまとめ
るときに自分の個性が出るから。
校長:校長になって、インタビューに答えて
いたときに、言語化できた。
4. 言語化した後、どうしたか?
D組:伝えたい相手にきちんと伝わるように、相手にも確認をしながら話すようになった。
校長:教科「理数インター」とリベラルアーツ入試の新設をした。
5. 校長の役割とは?
E組:『学校の象徴』である。なぜならば校長先生の雰囲気が学校の雰囲気を作るからです。
校長:私は、チーム理数インター・チーム宝仙をつくることだと思っている。そして「知的で開放的な広場」が、チームスタイルである。
6. 学校の役割とは?
F組:これから社会に出るための準備です。また将来のための勉強、人とのコミュニケーション、自分らしさを見つけるための場所です。
校長:自己肯定感を実感してもらうこと。また、『失敗・挑戦』を繰り返すことでどんどん生徒に成長して欲しい。
《最後に》
私たちは生徒には幸せな人生を送って欲しい、と思っております。 「幸せ」とは本人が自分で感じるものです。その一方「成功」とは周り(他人)が決めるものです。
もちろん成功したうえで幸せな人生を送ることは大切ですが、「失敗をさせない=成功」といった指導は本校ではしておりません。失敗したけれども(したから)よかった、そう思える指導は大切と考えております。「失敗とは何もしないこと」です。「手はかけず、目をかける」、今後も引き続きご協力お願いいたします。
学校が一人一人にとって幸せな場所になるように、私たちも目をかけ続けていきます。
自ら行動をし、その結果何かを「築いた」人は素晴らしいです。
「成功」はしなくとも何かに「気づいた」人は「幸せ」だと思います。
中1学年主任 對馬 洋介