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理数インターグローバル 「I have a trumpet in my stomach.」

2017/6/16

「鎖につながれた象」

サーカスにいる象は、出番以外は基本小さな杭に足を繋がれているだけなのです。
力を入れれば、すぐにでも抜け出せる力があるにも関わらず、それを実行はしません。
なぜなのでしょう。
それは小さい頃まで遡ります。鎖に繋がれていたのです。まだ力のない弱い象では、その杭はビクともしないくらい大きなものであり、初めは抜こうと色々試します。しかし、何をやっても杭が抜けないことがわかると、やがて子どもの象は、引き抜こうとすることを諦めます。
そして大きくなった後でも、その過去の「抵抗しても無駄である」という「思い込み」を抱えるようになります。それが鎖に繋がれた象の話です。

英語学習者(特に中学生)に与えてはならないのが、「この無力感」「できないという思い込み」です。
では、与えるものは何か?
「学力の三要素」を見据えたうえで「四技能プラスα」を盛り込んだ授業となります。
プラスアルファの要素は「想像力」と「創造力」です。

学力の三要素とは、
1 基礎的・基本的な知識・技能の伝授
2 知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の養成
3 主体的に学習に取り組む「協働作業」
のことを言います。

先日の中1の授業です。
基本的な知識は教科書の文から
“What do you have in your hand?”
“I have a book. “

表現力・思考力の養成、協働作業への変換
“What do you have?”
“I have a frog in my throat.” (ガラガラ声です)
“I have butterflies in my stomach.” (胸がドキドキする)

「目で見るのではなく、心に思い描く力=想像力」を用いてみんなで意味を考える。
そして「それを元に作り出す力=創造力」。

以下は生徒たちのいくつかを紹介します。
“I have Matsuoka Shuzo in my throat.”
松岡修造さんは、「とても熱い人」なので、その方が喉にいる状態=とても辛い
“I have a trumpet in my stomach.”
お腹からとてつもなく大きな音がでるということ=とてもお腹が空いている
だそうです。

マクドナルドの創業者であるレイ・クロックは「未熟なうちは、成長する。成熟すれば、あとは衰えるだけ。」と述べています。

ここに椅子が7つ、人が10人います。さて座れない人は何人いますか。
「3人です」という悲しい回答では、まさに鎖に繋がれた象ですね。
「座れない」を「座るにはどうしたらよいか」に変えて考える。
さて、あなたの答えは何でしょうか。

生徒たちの創造性を教え育む授業をこころがける

入試広報部 副部長 英語科 主任 對馬 洋介

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