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中1 blog 第2回「何もしなくてごめんなさい」

2017/4/22

4月19日(水)、20日(木)の二日間、富士山麓で行われたウェルカムキャンプが無事終わりました。たくさんの土産話は皆様聞けましたでしょうか。

樹海でのナイトハイキングでは生徒全員が静寂を、保護者の皆様はお子様のいない静寂を体感したことと思います。
ウェルカムキャンプの運営者である小さな大人12名を含む189名がオリエンテーションから始まり、翌日の解散式まで責任ある行動をしてくれました。
大きな大人は、ただ見守り、楽しい二日間を送ることができました。

人は「知らない」ことがあると「知りたく」なる動物です。カーネギー・メロン大学の心理学者ジョージ・ローウェンスタインは、「好奇心は『情報の空白』に対する反応である。私たちは知りたいこととすでに知っていることの間に空白があると『好奇心』を抱く。知りたいという欲求を呼び覚ます」と言います。

キャンプ中、数名の生徒には、「本当に先生達何もしないんですね」と言われました。
「何もしなくてごめんね。でもどうして先生たちが仕切らないといけないの?」と回答しました。
「当たり前」を「問う」ことで、生徒たちの脳内に「知っていることもあるが知らないこともある」という「情報の空白」をつくるようにしたのです。
この二日間自ら情報を得るために、生徒たちはリーダーに聞く、添乗員の方に聞く、宿の方に聞く、そして教員にも聞く。
そしてリーダーたちはひたすら自分たちで考え、行動することが求められました。そしてそれを中1全員に自分たちの言葉で伝えておりました。
二日目の野鳥の森公園での昼食後には、全員が時間を見てクラス毎に自然に集まりました。
学年生徒の全員が自覚を持ち、協力できたと思います。
生徒の安全・安心が守られている限り、「失敗もよし=挑戦」というのが学年のテーマです。
生徒の創造性の源は「知りたい・やってみたい好奇心」だと思います。

最後に解散式でのリーダーの言葉を皆様に紹介します。
「帰宅して帰るまでがキャンプですが、荷物整理の片づけも自分で最後までやってください」
素晴らしいですね。

2017 学年通信 03

中1 学年主任 對馬 洋介

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