みなさん、大学のアドミッション ポリシーを読んだことがありますか。
先日中1のクラス保護者会があり、東京大学のそれをみなさんと読みました。
【アドミッションポリシー】
http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_01_17_j.html
【高等学校段階までの身につけて欲しいこと】
http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_01_18_j.html
(共に東京大学HPより)
どの教科も『習得した知識』を元に縦にも横にも時には三次元的に広げる『運用能力』が求められています。当然『論理的思考能力』もそこには含まれます。
2020年度センター試験改革と同じことを長きにわたってアドミッションポリシーとして掲げているのです。
ところで英語を習得するには、例えば語彙力をつけるためには、生徒に『負荷』をかける必要があります。
一方それが英語を嫌いにさせる、生徒が英語の勉強を『諦める』要因でもあるのです。
ならば、まずは『英語の授業は意識的に楽しく(遊び心)、かつ自然と負荷(集中)がかかるものとする。そして次第に自ら負荷をかけ、努力をする生徒』(虫の目)を育成することを目指すべきです。
先日、中一に教科書暗唱練習の後プリントを配布した際に、用紙の裏(教科書の本文を意図的に間違えて書いたもの:正誤問題)を見てはいけない、と伝えたにも関わらず見た生徒数名が「スペルミスです!」「本文と違います!」とすぐに発言をしました。クラスメイトと競争しながら英文を覚えた生徒のそのような姿を見ると嬉しいものです。
ただの遊びではいけません。生徒が達成感を得る。我々が彼ら、彼女らのやり抜く力も授業を通して養成する。それが大切なのです。
次に、学年が上がるにつれて、もしくは並行して『様々な教科を点数を取るためではなく、教養として身につけ、英語と結びつけ、学ぶ楽しさを知る生徒』(鳥の目)の育成が大切になります。
芸術家はハシゴに登って作品を描き、続きを描く前にハシゴを降りて、作品全体を改めて眺めます。
我々もハシゴを降りることが必要なのです。自分の人生、教員としての理念を振り返る、立ち止まって考えることが必要なのです。自己点検をする。そのような我々の姿勢が生徒の『俯瞰力』を高める一助となるはずです。
ところで、
『あきらめる』の語源は『明らめる』『明らかに極める』だそうです。
つまり、物事をよく理解する、本質的に理解することです。
『明らめる』楽しさを育む
入試広報部 副部長・英語科 對馬洋介