English Presentation Contest報告
今日18日は「英語プレゼンテーションコンテスト」の開催日でした。
午前中の1、2時間目は中1、中2が、3、4時限は中3と高1がそれぞれの課題を「スピーチ・プレゼンテーション」という形で競いました。
中学生は教科書で学んだ英文やスキットを、どこまで忠実にかつ発展性をもって再現できるかに重点が置かれています。実際の発表を見てみると、単なる「再現」にとどまらず全く新しい状況を自分たちで作り出し、それに当てはまるような英語表現を考えてくる生徒がたくさんいたことに、大変に驚かされ同時に頼もしく感じました。
中3の生徒は、「シンガポール研修旅行の報告」という形を取り、各自が自分たちの現地での体験をより深めて英語で発表しました。後から改めて振り返り、それを大勢の前で発表するということで、改めてシンガポールでの経験を考えるきっかけとなってくれたことと思います。
どちらかというと「言語活動」(決まったことをきちんと再現するような練習)的要素の強い中学生の発表に対し、高校生は「言語行動」(人間が実際に言語を使う行動)としての要素に「プレゼンテーション」という形で果敢に挑みました。
内容は多岐に渡り、「自分の名前の由来とそれに対する考え方」を語ってくれた生徒もいれば、「そもそも人間の判断行為とは何であるか」を分析した生徒もいました。「クローン技術の是非を問う」という主題を、有り勝ちな科学的解説風にではなくstorytelling(物語形式)の形式に載せ、自分がクローン技術で生み出された人間だったらどうなるかを語ってくれた生徒がいたのには大変に驚きました。
中学1、2年生は自分が一番だと思うプレゼンターに一人一票を投じる形式で、高校生は生徒のプレゼンテーションに対して「生徒自身がevaluation(論評)をする」形式を導入し、グローバルコースの生徒が主としてその任に当たりました。
グローバルコースの生徒は一般的な日常会話に不自由はしないものの、その場で初めて聞くプレゼンテーションを正確に分析し講評を的確に述べ、かつ改善点の指摘もしなければならず、かなりのチャレンジになったようです。ですがみな見事にこなしてくれました。普段の勉強の成果であるように思います。
単に「自分はこう思う」という「スピーチ」の枠組みを大きく超え「こうしたらいかがですか」という「メッセージ性」が強く求められるのが「プレゼンテーション」です。今回の「英語プレゼンテーションコンテスト」では、理数インターの生徒が着実にその方向で成長してくれているという思いを新たにすることができました。
このコンテストは毎年この時期に行われる正式な学校行事です。見学は自由にできるようになっております。今回も多くの方に来ていただきました。興味のある方はぜひ来年のコンテストにお出でください。
英語科 外山 恩