このイベントの報告を、本校から、何回か、発信します。
イベントの企画遂行は、本校「探究科」主任の馳川さんです。
彼女からは、より詳細な経緯や報告があると思います。
さて、わたしからは。
平田さんを、本校にお呼びして、生徒に授業というかワークショップを体感してほしいので、読んでくださいと、馳川さんが渡してくれたテキストブックが、きっかけでした。
『ともに生きるための演劇』(NHK出版 2022年)です。
わたしが関心をいだいたのは、以下の文脈です。
「主体的・対話的で深い学び」や「探究的な授業」を目指すには、「対話」の経験を積むことが必要。そも対話とは、「異なる価値観を持つ人同士の合意形成」を目的としている。その学習メソッドとして、演劇が有効である。
もちろん、私なりの「意訳」なので、はしょりや飛躍があると思います。
しかし、目的は賛同しているので、それでは、生徒やわたしたち教員も、体感してみようという流れです。
このテキストでは、確信に満ちた平田さんの言葉が、さらりと埋め込まれていて、そこも、体感してみたいと思いました。
たとえば、「日本人は、シンパシーを持つのは得意ですが、エンパシーを持つのが苦手です」。
「演劇は、冗長率の切り替えを繰り返す行為」。この「冗長率」こそ、人間味とも言うべきものであり、それこそが、「対話」という方法の納得性を成り立たせるものではないか。
はい。はしょりました。飛躍しました。
平田オリザさんのワークショップ。
本日より開講です。
校長 富士晴英