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広報室&校長&仲間たちblog “Over the Rainbow” 第64回 授業見学レポート Vol.3 【高2生/英語】

2021/6/21

皆様こんにちは。入試広報部の森上です。

先日、對馬洋介先生の授業(英語/高校2年生)に私のスペイン人の友人がゲストスピーカーとして呼ばれ、日本とスペインの文化の違いについてプレゼンテーションしてくれました。今回の授業は全て英語で実施されました。

對馬先生の授業では、生徒が授業のテーマを提案します。今学期のテーマは「世界とつながる」で、毎週海外のゲストスピーカーを招待し、異文化交流をします。

今週のゲストは、リシー・ウライエル(Lirzy Uriel)さん。ベネズエラ生まれ、スペイン育ちの女性です。日本でスペイン語の講師をしています。とても明るく、聡明で、子供に接するのが好きです。

リシーさんは元気いっぱいにプレゼンテーションしてくれ、最初はそのあまりに溌剌とした雰囲気に生徒たちは少し驚いていましたが、段々と彼女の人柄と興味深い話に夢中になっていく様子が見て取れました。

プレゼンテーションの内容をご紹介します。スペインの挨拶の仕方は、両頬にキスをして、ハグをするそうですが、リシーさんは生徒を相手に実演し、生徒はその距離の近さに「わあっ!」と驚きの声をあげ、恥ずかしそうに応じていました。リシーさんは、スペイン流の誕生日の歌があること、家族や恋人に何度も「I love you」と伝えること、おしゃべりがとても好きなので、友達と別れる際に何度も話を切り出してしまい何度もさよならを言う必要があること等も紹介してくれました。最後に、リシーさんは、「こうした大きな文化の違いは存在するが、人間としての多くの共通点も存在する。スペイン人の友達を作って発見してほしい」とメッセージを送り、プレゼンテーションを終えました。

その後、リシーさんは生徒からの多くの質問に答えてくれたのですが、中でも私にとって最も印象に残った質問と彼女の答えをご紹介したいと思います。

質問:「なぜ、リシーさんは月曜日の朝から、そんなに明るいんですか」

リシーさん:「私は良いことに注目し、そこに人生の美しさを感じるように心掛けています。たとえ、雨の中傘がなかったとしても、ずぶ濡れになった自身の姿が、まるで突然やってくる人生の困難を表しているかのように感じ、私はそこに人生の美を感じます。そして、嬉しくなるのです。あなたは、友達を好きだと言っていましたね。友達に会えるということに意識を向けたら明るい気持ちになりませんか」

リシーさんは、ベネズエラからスペインに引っ越した後も、スペイン国内で何度も引っ越しをしました。友達ができてはお別れの繰り返しに辛い思いをした彼女は、良いことに注目し前向きに考えるようになったと言っていました。

私も幾つかの苦しいことから教訓を得てきました。リシーさんが生徒たちに発見してほしいと言った人間としての共通点の一つに、苦しみが人間を成長させてくれるということもあるのではないかと思いました。リシーさん、貴重なお話をありがとう。

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