皆様こんにちは。入試広報部の森上です。
本日はメンデルソン・セドリック先生の英語の授業(高校2年生のグローバルコース)をご紹介したいと思います。授業は全て英語で実施されます。
セドリック先生は、本授業の目標を、生徒が目の前にあるものを客観的に説明し、そこから感じたことを主観的に説明できるようになることと定めています。
先ず、語彙力を身に着けるために、セドリック先生はPrefixesに関連付けて単語を覚えるように促していました。Prefixesとは、英単語の先頭に位置し、特定の意味を付け加える文字のことです。セドリック先生は、meter, multi, photo, tele, transを紹介し、どの単語に使われているのかを生徒たちに尋ねました。ぼんやりと覚えているが読み方を忘れてしまった生徒には、単語の意味を説明して、他の生徒に推測してもらうように伝えていました。いくつか単語が出てきたところで、セドリック先生は上記のPrefixesの意味を説明し、まだ出てきていない単語を紹介し、暗記を促していました。
次に、セドリック先生はスペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤが描いた絵画『1808年5月3日』の画像を見せ、2人1組で何が見えるかを5分間で考えさせました。セドリック先生が「答えはないから自由に発想してくれていい」と伝えたこともあって、初見にも関わらず積極的にアイデアを出し合っていました。発表時間になり、生徒たちは堂々と流暢な英語で発表していました。「後ろに見えるのはお城だから、銃を持っているのは兵隊である。つまり、正規軍である。この絵画は、正規軍が革命を企てた人々を射殺している様子を描いたものだ」と推測していました。セドリック先生は、生徒がより多くを気付けるよう、生徒がまだ触れていない点、例えば、色や表情や視線などに言及していました。
セドリック先生は芸術の社会的役割について書かれた文章を配付し、前述の絵画が果たす社会的役割についても考えるように促していました。生徒が社会的役割という観点からも物事を考察できるようになることを目指しているとのことでした。
私が事実と解釈を明確に区別し始めたのは大学院生の頃からでした。万人に納得してもらえる理論を構築するために必要不可欠なことだったからです。そうした意識をもって学んでいるセドリック先生の生徒たちは、英語に限らず説得力のある説明ができるようになっていくと思います。暖かく迎えてくれたセドリック先生と生徒たちに感謝いたします。
入試広報部 森上