5月25日(土)、女子部体育祭の日だった。
この日は、猛暑。朝から、予定通り最後まで決行することが危ぶまれた。熱中症の心配があったからである。
何日も前から、練習のために、早朝に黄色い声が響いていたのはわかっていたが、ここは生徒の健康第一。
この日の朝、何人かの先生がたの意見も聞きながら、校長判断で、以下のように決めた。
「午前の部を終えたところで、本日は終了し、『ペルシャの市場』を含む午後の部は、1週間後の土曜日に順延する。」
開会式でそのことを伝えたときには、生徒に動揺の色は、私には感得できなかった。
が、いよいよ本日の部の閉会が近づいてくると、何人もの生徒が、私のいる本部に、
「今日、最後までやりたいです!」とやってくるではないか…
涙あふれる生徒もいるではないか…参りましたねぇ…。しかし、熱中症のリスクは冒せない。順延という結論を改めて伝えました。そして、また、涙…
結論は、間違っていなかったと思います。でも、生徒たちが、最後までやりたいという
姿勢を見せてくれたこと自体は、実は、とても嬉しいことでした。
校長 富士 晴英
5月なのにもかかわらず30度を超える猛暑。
数年前には予想できなかった猛暑での体育祭順延。高3にとっては最後の体育祭だけど・・・熱中症を考えると・・・と生徒も本当に悩ましかったと思います。
でも、時には理屈でどうにもならない感情や想いもあります。それを素直にぶつけにいける強さ、そしてそれでもやはり順延になったということを体育祭実行委員が自らマイクを持って伝えていました。
大人でも難しいやりたくない「自分の言葉で説明する」ということ。これぞ責任を背負うということであります。その姿は立派でした。そしてその声を受け止め来週も頑張ろうと思った全校生徒の姿も立派でした。
来週、校長はシンガポールで教育界を代表する方々との講演会がありそこでパネラーの一人として話すという大役を任せられているため体育祭第二弾は不在ということですが・・・何かしらみんなへのプレゼントがあるかもしれません!!
入試広報部 氷室 薫