(1)本校の次年度以降の生徒募集について
宝仙学園中学・高等学校は、新たな曲がり角を迎えました。
今から十数年前、女子校だった宝仙学園は、在籍生徒数を学則定数の3分の1程度に減少させてしまいました。
そこで、12年前に、新たに共学部「理数インター」を中学校に創設するとともに(3年後、高等学校も設置)、伝統の女子校を、女子部として残すというかたちをとりました。
これは、女子校を共学校にすることが珍しくなくなった東京の私学情勢のなかでは、たいへんユニークなかじ取りだったと思います。そして、そのユニークネスは(女子部の中学募集を停止するということはありましたが)、現在まで続いています。
一方、共学部「理数インター」と女子部を合わせた在籍生徒数は、今年度、学則定数を10%弱上回るにいたりました。これからは、学則定数を遵守する方針を内外に示さなければなりません。
(2)女子部の次年度以降の生徒募集について
次年度以降の生徒募集は、女子部も共学部も、以上のような実態を踏まえた入学試験を行う必要があります。
女子部に関しては、従来の進学コースの募集を停止し、保育コースのみを募集する女子校として再出発します。
宝仙学園には、宝仙学園幼稚園とこども教育宝仙大学があります。女子部は、宝仙学園の持つ伝統の保育文化の一角を、これからも担っていきます。現代社会で求められる保育のこころと基礎力を、高大接続の利点を生かしながら、宝仙学園女子部らしく涵養していきたいと思っています。
女子部(保育コース)の生徒募集の詳細、そして何よりも、教育方針および教育課程の特色については、今後、広報室からHPを含むあらゆる機会で発信していきます。
宝仙学園は、今年創立90周年を迎えます。伝統の宝仙学園女子部の保育文化を学びたいと思っている積極的な受験生との出会いを、楽しみにしています。
平成30年5月21日(月)
宝仙学園中学・高等学校 校長 富士晴英