本校は、高校3年生が、合格祈願というセレモニーを、宝仙寺で厳修(ごんしゅ)していただくという伝統があります。
女子校だった時代からです。
もちろん、理数インターができてからも、継続していただいています。
もとより、タイプが異なるので、年内に進路が決まることが多い女子部は、6月。
共通テストから本格化する大学受験をひかえる理数インターは、1月です。
昨日は、感染症対応もあり、女子部3年生は、代表のみ参加。わたしもふくめ、数名の教員が参加しました。
雨降りしきるなか、ご住職(理事長)と式衆(しきしゅう)のみなさまによる合格祈願の読経を、お寺の本堂で、まさに目の前で、生徒たちとともに、体験しました。
お祈りの儀式の迫力に立ち会えたことは、ありがたいと感じました。
こういう後押しは、なかなか、ないよ。みんな。
その後、ご住職から、本堂の中央にある不動明王の立像について、説明がありました。
右手にもつ剣は、煩悩を断ち切り、左手の羂索(けんさく)は、よかれという方向にみちびく綱であるという趣旨だったと、わたしは理解しました。
つまり、無心に、自己ベストの更新を、目指す準備はいかがかと。
祈願とは、自身の決意にたいする問いの、隣あわせにあるということではないでしょうか。
校長 富士 晴英