本日、中学2年生に向けた、進級式が行われました。
今回実施した進級式の目的は、昨年度オンライン入学式だったため、
進級式を実施することで、改めて宝仙学園の2年生であるという自覚を持ち、学校生活を充実させてほしいということからです。
生徒の様子としてはいきなりの挙行であったため、最初は戸惑っている様子でしたが、
実際に呼名を行ったり、代表生徒の宣誓を聞いたりする中で、実感として感じられているようでした。
今回の進級式を通して、私自身も改めて生徒とともに頑張っていこうという思いになりました。実施できたことを嬉しく思います。
(2学年 金子洋花先生)
進級式の言葉
今日は、新中学2年生代表として、1年間を通じて僕が感じたことと、2年生としての抱負を語りたいと思います。
昨年について考える時、避けては通れないのがコロナについてです。
世界的にコロナウイルスの感染が拡大し、日本国内でも感染者が多数出ました。
さらに、日常生活の中で、マスク着用を要請され、学校では1学期はオンライン授業になりました。
初めの頃は、オンライン授業を珍しく感じたのをよく覚えています。また、コロナのために、いろいろな行事ができなくなってしまいました。
とても残念でした。友人と楽しくおしゃべりをしながら食事をすることも制限されました。
1学期のはじめは、あまり友達と仲良くなることが出来ませんでした。なぜならオンライン上での会話のみだったからです。
実際にみんなと会ったときに、友達ができるのかどうか心配だった人も沢山いたと思います。
僕もその一人でした。
しかし、初めて学校でみんなと出会った日から、少しずつ友人同士の距離が埋められていきました。
そして、毎日クラスメイトと顔を合わせる「いつもの日常」がやってきました。
そしていつの間にか1年がたち、1年生が終わる日には沢山の友人に囲まれていました。
よく覚えているのがオンラインでの入学式です。
先生方がどんどん生徒の名前をお呼びになるのですが、画面を見ているだけなので、式としての迫力が全くありませんでした。
このとき、先生方は、今年の1年生はオンラインの入学式で可哀想だと感じられたと思います。
しかし、このオンライン入学式は、珍しくて面白かったので、入学式が無いという状況に比べればずっとよかったと僕は思います。
そして、いよいよ登校ができるようになると、同じクラスなのにそれまで画面上のみの会話だったので、最初に会ったときはイメージとちがう人がたくさんいてびっくりしました。
例えば、身長が画面では分からなかったので、実際に会ってみると意外なほど背が高くて驚いた記憶があります。
コミュニケーションは、画像だけでは真実が伝わりづらく、直接会わないとわからない情報もあることを、身をもって体験しました。
次に、大変だった学習について話したいと思います。
まずびっくりしたことがテスト前の準備の忙しさです。それは小学校の時とは異なりました。
中間・期末・学推とたくさんのテストがありました。算数は数学になり、代数と幾何に分かれました。英語は小学校とは違って本格的になりました。
理科も物理地学と化学生物に分かれました。理科は実験がとても楽しかったです。小学校とは違うスケールでドキドキしました。
地理は覚えることがとても多くて大変だった記憶があります。国語は漢字テストがたくさんあったので苦戦しました。国文法は最低限テキストを勉強してテストに臨みました。
このように大変な労力を要するテストでしたが、これを通じて粘り強く努力することの大切さを学べたように思います。
また、自粛期間中も含めて、体育や音楽などの実技科目は、心の潤滑油になり、辛い時期を乗り切る大きな力になりました。
最後に、思い出に残る行事が少なかった中、文化祭はみんなで力を合わせて行えたので、今年はさらに盛大なものになることを願っています。
今日から2年生が始まります。新しい教室、新しい先生、そして新しいクラスメイトと一緒に新しい学校生活を送ることになります。
今年1年、昨年以上に、勉強に、クラス活動に、部活にと全力をつくし、より高い山を目指して、自己ベストの更新に励んでいきたいと思います。
2年代表 Y・T
中学2年生の代表生徒から贈られた「進級式の言葉」。読み終えたあと、学年のみんなから拍手が響きわたりました。
校長先生からも、「進級祝辞」が送られました。
祝辞を読み終えた最後の最後、校長先生からはもちろん、この言葉がありました。
「ところでみんな。この学校で学ぶべきこと。自己ベストの更新。忘れるなよ。」
2年生のみんな、おめでとうございます!これからの中学2年間も、よろしくね。
入試広報部 荻嶋