1970年に、大阪で万国博覧会が開かれました。
そのときのテーマソングが、標題の歌です。
本校の保護者もまだ生まれていないかたが少なくないので、いったい誰に向かって書いているんだと、お叱りを受けるかもしれません。
しかし、当時まだ小学生だったわたしは、昨日終了したばかりの冬期英語国内研修の企画を目にして、この歌詞が口をつきました。
来校した外国人講師の出身国が、アルゼンチン、スリランカ、ロシア、ニュージーランド、パキスタン、ミャンマーとあったからです。
彼ら彼女らは、日本の大学院で研究活動をしている留学生だそうです。
多様な講師が披露してくれる多様な文化に、英語をとおして触れる。
そのことをとおして英語を学ぶ意欲が高まり、自国の文化についてもあらためて関心を深める。
そのことをとおして多様な文化を英語で披露しあえる意欲を涵養する。
この企画の目的は、ということだったのでしょうか。
研修参加者は、全員中学生だったそうですね。
楽しく過ごせたのでしょうか。
教えてください。英語科の對馬さんと原さん。
校長 富士晴英
中学生29名が3日間のプログラムを達成しました。
初日は学年が異なるチームメンバーとの交流に加え、英語でのコミュニケーションにより表情が少し固かったように思います。
しかし、これを打破してくれたのが留学生のバディです。
バディたちの母国の食事、言語、文化、価値観などをゲームやディスカッションを通じて、緊張を和らげながらも、英語で話しやすい環境を作ってくれました。
このおかげで2日目、3日目は見違えるほどの姿になりました。
バディに向ける視線やリアクション、そして積極的なコミュニケーション、生徒たちの成長には驚くばかりでした。
この研修を通じて、参加者たちは英語でのコミュニケーションスキルはもちろんのこと、学校で世界中の文化に触れるという貴重な機会を得ました。
この経験が、英語学習のモチベーション向上と多様な世界を理解する力につながれば、大変嬉しく思います。
原 英語科教諭
「ターニングポイント」
あなたにとってのターニングポイントとは、何でしょうか。
ある人との偶然の出会いや言葉
偶然本屋で目に入り、手に取った本
本当に人それぞれでしょう。
それは、そこらじゅうに転がっているのです。
そこから出てるシグナルを身体が受け取ったり、受け取らなかったり、の違いだけでしょう。
また、例え受け取っていても、「これぞ私のターニングポイント」をその瞬間に自覚するのはなかなか難しいのかもしれません。
ターニングポイントとは、自分で自分の成長を実感できた時に初めて自覚できるものなのでしょう。
教育活動の一つ一つが、その生徒にとってのターニングポイントになる可能性を孕むのが教育です。
プログラムの全員での振り返りの際、講師からは、
「第二言語だけで過ごすのは大変だったでしょうが、何か一言話したい生徒はいますか」との問いかけがありました。
一年生が、手を挙げました。習いたての学習事項で一言。
It was fun.
続けてもう1人。
This program was awesome.
そこには、呼び水がありました。先に謝辞を英語で述べた3年生の存在です。
「あの先輩の姿、かっこよかった」のかもしれません。
私が企画し、昨年から始めたプログラムです。
昨日は、クリスマス。クリスマス言えば、サンタクロース。
「見えないものを感じる力。見たことのないものを信じる力。」を養うのが目的だそうです。
講師や先輩たちとのやり取りが、心の成長の一助となることを願ってやみません。
教頭 / 英語科主任
對馬