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高校1年 学年通信「蘇生~何度でも 何度でも~」

2021/4/24

こんにちは!
入学式からいくつかの日々が過ぎ、新入生の皆さんも、だんだんと学校生活にもなれてきたのではないでしょうか?

今回は、高校1年生に配布されている学年通信「蘇生」をご紹介いたします。
学年主任の橋本先生、よろしくお願いします!

入試広報(美術科 荻嶋)


新高校1年生では、学年目標を「一、主体」「一、協働」、「一、探究」としました。
自ら主体的に行動し自己決定のできる生徒(主体)、他者と協力し協調しながら物事を進めていける生徒(協働)、
そして物事を深く掘り下げて考えることのできる生徒(探究)に育ってもらいたいとの思いからです。

そのためにも、過去の自分に囚われず、チャレンジ精神にあふれた充実した日々を送ってほしいと願い、学年通信には「蘇生」というタイトルを選びました。

入学式から3週間が過ぎようとしていますが、生徒たちは非常に前向きに、あたたかい雰囲気の中、学校生活を送っているようです。
今後の彼らの成長を、学年団一同、楽しみに見守っています。

高校1年 学年主任 橋本


高校1年 学年通信「蘇生~何度でも 何度でも~」

入学式から今日でちょうど1週間が過ぎました。
みなさんにとっては、どんな7日間だったでしょうか?環境の大きく変わった人、それほど大きな変化はなかった人、
それぞれでしょうが、みんな「高校生になった」ということでは変わりはありません。
義務教育を終え、形式的には「自ら学びたくて学校に来ている」ということになるわけですから、ここからは学年目標のひとつにあるように、まさに「主体的な学び」が求められます。
与えられるのを待っているだけの姿勢では、これからの変化の激しい社会を生き抜いていくことはなかなか難しいのではないかと思います。
今のうちに、自分から行動を起こして失敗を重ねて、その中でみなさんの中に蓄積されていく「経験」を豊かなものにしていってもらいたいと願っています。

さて、この1週間のオリエンテーション期間には、さまざまな活動を行いましたね。
入学式の後の「手帳のサイン」に始まり、「ヒーローインタビュー」という他己紹介、さらには昔話「桃太郎」に題を得たグループワーク、そしておススメの勉強法の紹介等々…。
これらは、どれも、あなた1人では成すことのできないものです。そして、学校とは、あなた1人ではできないことを、仲間とやる場であるとも思います。
もちろん、自分1人でがんばらなればならないこともたくさんあるのですが、学びとは個人的なものであると同時に、協働的なものでもあります。
学校外の時間では、自分1人で学びを重ねることが大事になってきますが、学校ではぜひとも仲間との対話の中で、自分の意見や考えを深めてもらいたいと思っています。

友達との対話の中で、みなさんにはたくさんの「気づき」があるはずです。
「自分ではそんな意見は考えられなかった」ということが、これも学年目標のひとつである「協働」の中では、無数に起こります。
そして、それこそが、大きな「学び」であると言えます。先生から学ぶこともたくさんあるでしょう。でもそれだけではなく、仲間から学ぶことも、同じように多くあることと思うのです。
正解の決まっていない問いだけでなく、正解のある問題であっても、友達から教えてもらうことで理解が深まったり、あるいは友達に教えることで教える側の理解がより深化したり…。

「協働」には無限の可能性があると思います。その「協働」の主体は、他の誰でもないあなたたちです。
だからこそ、学びの過程は「協働」を構成する1人1人にかかっているわけだし、そこで生まれる学びには「確かな実感」が伴うと思うのです。
どうか、今日から始まる授業でも、主体的に仲間と学ぶ姿勢を、意識して大事にしてもらいたいと思います・

桃太郎のグループワークをした後のみなさんの振り返りを読ませてもらいましたが、概(おおむ)ねグループワークを肯定的に、前向きに捉えてくれていることが伝わってきて、
非常にうれしく思っています。学年集会でも少しお話ししましたが、LHRでは「探究」的な学びの機会をどんどんと入れていく予定ですので、
ぜひみなさんにも、答えのない問いへのアプローチを「主体」的に楽しみながら、また仲間とともに「協働」しながら、「探究」的な学びを一緒に深めていきましょう。

前置きが長くなってしまいました…。
今日は、学年通信「蘇生」のタイトルについて、書きたいと思います。

「蘇生」には、「生き返ること・よみがえること」という意味がありますが、高校に入学したばかりのみなさんに向けて書く通信のタイトルとしては、いささかふさわしくないようにも思えますね。
入学式の前に、「学年通信のタイトルは『蘇生』でいきたいと思います」と学年団の先生方にお話ししたところ、齋藤先生と緒方先生から「ミスチルですか⁉」という声をいただきました。

みなさんはMr.Childrenというバンドを知っていますか?
昨年の紅白歌合戦にも久しぶりに出場していたので、知っている人もいるかと思います。みなさんの保護者の方々の方がよくご存じかもしれませんね。
お2人の先生の言葉の通り、この「蘇生」はMr.Childrenの曲のタイトルから取りました。聞いたことのある人はいるかな?一応、裏に歌詞を載せておきます。
興味のある人はYouTubeででもぜひ聴いてみてくださいね。

「蘇生」をタイトルに選んだのは、僕がMr.Childrenを大好きだということもあるのですが、
この歌の中に出てくる歌詞が、これから高校生活を過ごしていくみなさんにぴったりのメッセージを含んでいると思ったからなのです。

「蘇生」の中には、「何度でも 何度でも 僕は生まれ変わっていける」という歌詞があります。
現実には、生まれ変わったり蘇生したりすることは、そうそうあるものではありません。でも、我々は、いつでも生まれ変わったように生きていくことができる。
過去にあった出来事に縛られているように思うこともあるかもしれませんが、人はそんな過去を振り切って、新たなスタートをいつだって切ることができます。

つまり、我々の毎日が「蘇生」の連続なのです。昨日までの自分に別れを告げ、朝目を覚まして新たな自分と出会い、そこから新しい人生がスタートするのです。

あるアメリカの映画の中に、「今日という日は、残りの人生の最初の一日である」というセリフがありますが、まさにその通りだと思います。
確かに、今日は昨日までの自分からバトンを受け継いだ自分であることに間違いはないのですが、だからと言って自分が辿ってきた過去に囚われる必要は全くありません。

過去は過去として、きちんと振り返ったり整理をしたりして、自身の中に大切にしまっておけばいい。
過去のことをいろいろと悩んだり気に病んだりしているうちに、せっかく毎日目の前に準備される真っ白で貴重な1日が無為に過ぎ去っていくのは、あまりにもったいないと思います。
「自分は今までこれができなかったから、きっとこれからもできないんだ…」と思うのも同じです。

高校生という、青春まっただ中のあなたには、無限の可能性があります。過去の自分に縛られて、自分を低く見積もることでみすみすチャンスを逃してしまうことのないように。
毎日、は難しいかもしれませんが、今日という1日は、たくさんのチャンスに満ち溢れています。

そのチャンスは、見ようとする人の前にだけ現れます。どうか、自分で自分を信じてあげてください。
自分で自分を励まし勇気づけ、前に一歩を踏み出してください。

生まれ変わったように、毎日を生きていくことができれば、気がついた時には、とんでもないところに立っていることになるかもしれませんよ?

高校1年 学年主任 橋本

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