安田教育研究所の安田理さんは、高名な中学・高校受験専門家です。
その安田さんが、本校が、「日本一入試方法の多い学校」と自負していることについて、標題のような表現をしてくださいました。
安田さんは、本文中にもあるように、入試会場にも直接足を運んでくださり、受験生保護者対象説明会も視聴のうえ、入試現場の様子も、レポートするというフットワークの軽やかさを持ち合わせるいっぽうで、「アンチテーゼ」などという難解な表現もされるインテリ評論家でもあると存じます。
その安田さんが、安田さんらしい、多様な観点から選んだ、今年度中学入試のtopicsの一つに、本校の中学入試が、選ばれました!
名誉なことです。これからも、「フツーの学校」として、個性を磨いていきたいと思います。
校長 富士晴英
本校で初めて新入試を採用したのは、2016年度入試でした。
その前までは、4科入試・公立一貫入試(適性検査型)・帰国生入試と3種類の入試を展開していました。
その時点で、公立一貫入試の受験生を都内でもっとも集めている学校でしたが、その先にある大学入試改革等も意識して、新しい入試方法を模索しようとしたことを覚えています。
そこで注目したのが、英語の4技能。「読む・書く・聞く・話す」とありますが、日本語でも当然必要な技能です。
これまでの中学入試は「読む・書く」に比重が置かれていたので、「聞く・話す」に特化した入試をつくろう!ということでリベラルアーツ入試が誕生しました。
試験科目は日本語リスニングとプレゼンテーション。初めて聞く名前に受験生も塾の先生も本校の教員も戸惑っていました。
「聞く」力を試す日本語リスニングは、聞く力だけではなく、聞いたことを理解し、自分の言葉で表現しなければならない問題になっています。
サンプルはこちら
「話す」力は5分間の学習歴に基づくプレゼンテーション(プラス15分質疑応答)。
従来のいわゆる面接は主導権が教員側にあり、評価は、暗記した答えをどれだけ上手に話せるかということが大部分を占めているように思います。
「5分間自分の学習歴を好きに話してごらん」と学校長より説明会で話をしてもらい、言葉遣い、服装なんて関係ない!間違えたって、止まってしまってもマイナス評価はしないと伝えました。プレゼンのやり方も事由。カンペだって持ち込んでもよいというルールにして、12歳の等身大を評価したいというメッセージを強く出し入試を行いました。
結果として、2016年度入試は2回のリベラルアーツ入試で18名の受験生が受験をしてくれました。
その翌年から、毎年1つまたは2つずつ新入試を増やし、現時点で11種類と公言しています。
(実は帰国生入試を1つとカウントしていますが、世界入試と日本入試も2種類で実施しているので実際はもっとあるのですが・・・)
本校に入学するための入試方法をたくさん用意して、受験生は自分の好きな方法・得意な方法を選んで挑戦する!
そんな受験方法に共感してくれる12歳と、ひとりでも多くお会いできることを楽しみにしています!
※トップページのアイキャッチ写真は2016年度入試の受験生の写真です。
教頭・入試広報部長 中野 望