出版でお世話になった岩波書店ジュニア新書(山本慎一編集長)には、モニタリングという仕組みがあって、匿名読者が、自由にブックレビューしてくれる空間をつくっているようです。
わたしは、素晴らしいことだと思います。
とくに、そう感じたのは、中学生と高校生からのレビューの一端を、山本さんからうかがったときです。
◎表紙・書名・著者名について
「フツーという文字が、コツーとも見える…」
「フツーというのは、自然とこうなっちゃったんだよねという感じがして、どうかな…と思った」
「表紙は賑やかで楽しそう…。」
◎内容について
「わかりやすかったけど、言い回しが難しい印象…」
◎全体的な印象
「生徒とともに、大人や先生たちにも読んでほしいと思った…」
わたし(たち)の書いたことが、面識のない読者に、どのように解釈されるのかということに、わたしは、興味といいますか関心といいますか、近づきたくなります。
それは、対話の糸口を提供していただいたからからだと思っています。
自分の判断とその根拠とは異なるかたとの対話によって、自分も成長できるのではないかということだと思います。
本を書くということの意味を、今のところは、そのように理解しています。
広報室&校長&仲間たちblog “Over the Rainbow” 第9回『出版記念鼎談企画!』
校長 富士晴英