先日、第4回読書カフェを開催しました。
今回の参加者は、校長先生、T先生、中学Ⅰ年生から高校3年生まで5名、司会I先生、Yさんです。(出席者 高3:2名、中2:1名、中1:2名)
*プレゼンター紹介の本*
・高3 Mさん:「137億年の物語」(2012年出版)
海外に住み始めた頃、母親が買ってくれた図鑑。
客観的視点から歴史をみることができる本です。
~コメント~
Kくん :中国の人食い人種について書かれた本がある。
Mさん :紙の書籍派か電子書籍派について討論するのもおもしろそう。
・高3 Kくん:「宇宙戦争」H.G.ウェルズ 著
SFの古典作品で、現代のSFと違い、人類と宇宙人の戦いを描いたものではなく、人間が宇宙人にどう対処するかや、地球人から見た
火星人の異質さ等を、1800年代の科学に基づいて書かれている。結末はどんでん返しでおもしろい。
~コメント~
Kくん :人に「読みたい!」と思わせるのも才能である。
校長先生 :本の魅力だけでなく、読み手と本の関係性に向かう(どうしてその本を選書、あるいは読んだのか)こともある。
Mさん :SF小説ではジュールベルヌ「海底2万マイル」や「地底旅行」が好きです。
・中2 Sさん:「人体(学研の図鑑LIVE)」
はじめて買ってもらった図鑑。3Dモデル化されていて、教科書に載っていないことも細かく書かれている。
医療ドラマを見るのが好きで、人体についての本が欲しいとお願いして、一番見やすい図鑑を買ってもらった。
~コメント~
Mさん :「人体の不思議点展」の紹介。遺体を展示した本です・・・。
Kくん :「その熱意は素晴らしい!」
・中1 Nさん:「しっぽをなくしたイルカ」岩貞るみこ 著
美ら海水族館にいたイルカの話。今回紹介しようと思ったのは、このイルカが校長先生と同じ「フジ」という名前だったから。
また、父が勤めるブリジストンは、イルカの人工尾びれを作るために関わっていたから。
原因不明の病気で尾びれの4分の3を失い泳げなくなったフジを助けるために、いろいろな人が奮闘する。
最後には、ジャンプしても壊れない人口尾びれを作ることに成功する。
~コメント~
Nさん :ラッコが好きで、毎年三重の鳥羽水族館へ見に行ってました。
Kくん :イルカの尾びれを作るというのは、新しい技術への挑戦であり、そのために何度も挑戦する人々の熱意により、技術が発展した。
それは人間の愛情があって成り立ったものと言える。
・中1 Iさん:「Wonder」R.J.Palacio 著
顔に障害のある男の子が主人公。学校に通うようになって、友達もできたが、彼をいじめる子も出てくる。
最後にはとても楽しくなる。「Auggie&Me」という関連小説もある。障碍者に偏見を持つ人に読んでもらったら
変わる切っ掛けになると思ったので紹介した。映画にもなっている。
*最後に*
校長先生より~
「1年生でこのような会に参加するというのは、偏見が無く、素直に自分の思いや考えを語ることができる人だと思う。みなさんのご家庭が本を読む環境を創っているのだと思います。「電子書籍派か紙書籍派か討論するのもおもしろそう」というMさんの意見は、思いついたことをテーマにするというのもいいですね。次回、K君、Mさんには、同じ本を別キャラでプレゼンしてもらいましょう!」
Kくん:「え~、まじですか?!」 (次回をお楽しみに・・・)
今回は、4回目となりました。今回は参加者それぞれが、思いついたことや考えを飾ることなく、自然体で話していた様子が印象的でした。
私個人としては、カフェの名称がお気に入りです。校長先生が最初に「みなさんと雑談がしたいんです!」と仰ったように、安心、ほっと、リラックスできるカフェになっていると感じています。ありがとうございました。
学校司書 星川 弘恵