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凱風快晴(校長with広報室blog)第77回「緊急読書宣言!」第4号

2020/5/6

 みんな?自分らしく過ごしているかい?
第4号は、「プレゼン特集」です。
命よりも大切なものがあるとプレゼンした人もいれば、いちからプレゼン文化をつくろうとした人、そしてゆかいなプレゼンとは何かを感じさせてくれる人を紹介します。
みんなは、将来、どんなプレゼンターになるんだろうか?
見てみたいな!

〇プラトン『ソクラテスの弁明』(紀元前4世紀後半)

「アテナイ人諸君!」からはじまるこのストーリーは、この際、思い切って言っちゃうと、「良心の被告」は、誰かという問題です。だってこれは、「弁明」ではなく、こころあるものは「恥を知れ!」という叫びです。読んでいる私が、気まずくなる。ソクラテスやプラトンのようには生きられないから。でも、生きるうえで、こういう鏡があることを、忘れまい。という本です。

〇福沢諭吉『学問のすゝめ』(初編1872年)

「演説とは英語にて『スピイチ』と言い、大勢の人を会して説を述べ、席上にて我思うところを人に伝うるの法なり。」演説という日本語は、福沢の造語と言われている。
ところで、今でいうグローバル人材の福沢も驚いたこと。咸臨丸でサンフランシスコに渡ったときのアメリカ人との問答。「今、ワシントン(もちろん初代大統領)の子孫はどうなっているか?」返事は…福沢いわく「冷淡な答えで、なんとも思っておらぬ。」(こちらのエピソードは、『福翁自伝』)この時から、明治維新が始まるまで、10年を要しませんでした。

〇渡辺靖『アメリカン・デモクラシーの逆説』(岩波新書 2010年)

 2010年は、オバマ大統領就任式の翌年である。Changeを掲げたオバマからAmerica  firstを掲げるトランプへ。この10年で、アメリカも世界も変わった感がある。
 しかし、私がここで伝えたいのは、次の一点です。本書の223~228ページの訳語を見ながら、YouTubeで、Harvard Commencement speech 2010- Jimmy Tingleを観てください。これぞ、プレゼンテーションです!

校長  富士晴英

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