最新情報

第175回 生徒blog「私たち学生だから話し合うこと」

2020/5/2

 先月の初め頃、とある声優が自身の録った朗読をTwitterにアップしていた。
イスラエルの大統領が自国の子供たちに読み聞かせをしたことに感銘を受けたらしい。
声優だからできること、を考えた末の活動である。

 自分の思いや考えを言葉にすることは簡単なことではない。
”発言する”ことは即ちその言葉に“責任を持つ“ことに直結するからだ。
人が1日に発する言葉の数はどれくらいか、おそらく数えるより先に白旗をあげてしまうに違いない。
その一つ一つに“責任を持っ“ていたら、私は明日から一言も喋らないでやろうと思うのが普通の考えだ。
とまれ、これらの壁を悠々乗り越え形にしていったその声優には尊敬しかない。

 今朝(5/1)のホームルームで、5A•B 大討論会と題し、最近話題となっている『日本の入学及び新学期の9月始まりは賛成か、反対か』についての議論を行った。

学校に登校できないためzoomというチャットアプリを使っての討論会だったが、思いの外白熱した。

   

「気候や風土に合わせ4月始まりが良い」
「夏の休みを長くし課外活動を盛んにするならば、9月始まりでも良いだろう」
「行事という行事がなくなり、委員会や部活動での最高学年である今年が半分も無くなるのは嫌だから、きちんと初めからやりたい。だから9月始まりが良い」
「この休み期間にも貧富の差で学力の差が出てしまっている。そんなのは間違っているから、9月から始めて同じ学習をしたい」
「半年しかない中で詰めるだけの教育は教育ではないから、9月からにすべきだ」。
他にもたくさんの意見が飛び交ったが、最終的には76%:24%と、9月開始の意見が多くを占めた。


 今回の結果がどうであれ、私はこの討論会において、発言することに意味があったと思う。
そして、私たち学生だから話し合うことにも意味があったと思う。
これで大きく事が変わるわけではないけれど、今回の気づきや学び、小さな成長がいつか大きな成長になったらいいな。

共学部 5年 M.T.

Return to Top ▲Return to Top ▲