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凱風快晴(校長with広報室blog)第75回「緊急読書宣言!」第2号

2020/4/29

みんな?自分らしく過ごしているかい?
ほぼ週1って言ったんだけど、みんなの読書魂に火をつけようと思って、また書いちゃったよ!さあ、みんなのレビューとオンライン「読書プレゼン」やろうよ!
反応がないなら、次は、4冊のレビューを書いた第3号出しちゃうよ!

〇レフ・トルストイ「イワンの馬鹿」(青空文庫)

そもそも、青空文庫って知ってる?著作権が消えた作品を、ネット上でしかもフリーで読める作品を収録してくれているサイトです。
今回は、その中から、まずは、超有名民話を選びました。
今となれば、おさまりがいいのだけれど、「バカのイワン」じゃなくて、「イワンのばか」って、名訳ではないかと思いませんか?
ストーリーは、ご存じでしょう?
無欲で健全な農夫がロシア人民の愛すべき存在として、描かれています。
民話って、だいたいおおらかですが、ロシアの民話は、とびきりのよう気がします。どうしてでしょうか?

〇帝国書院「新詳高等地図」

は?地図帳じゃん?だから?と、みんな思うでしょう?
いやいや、ところが、これが、大人になると、いとおしい。
行ったことがある場所が、ちっちゃく書いてあるところがいいんです。
私が初めて行った海外は、ジーロング(オーストラリア)。
おお!ここだったんだ…もうちょいで南極見えるかも?(見えませんから)まだ1度しか行ったことのないアフリカは、アクラ(ガーナ)。
アムステルダムから、アトラス山脈とサハラ砂漠越えていったんだったなあ!イスラエルからパレスチナに出入りするときは、緊張させられたし、死海に浮かんだときは、塩分が古傷に沁みた。
最初のフィリピンは、バゴロド(ネグロス島)だった。Familyを、カソリック神父が、father mother i love you!と説明したっけ!
夏のクリスマスに。(いや、フィリピンは常夏か…)という、いとおしさが、地図帳には、あるよ。

〇宮沢賢治「なめとこ山の熊」(青空文庫)

宮沢賢治が大好きです。そのなかでも、かなり好きなのが、これです。
職人の存在価値は、近代になっておとしめられた。でも、真摯で謙虚な職人は、生き方を変えない。変えられないのが、職人かもしれません。
そのひたむきさと死にざまと悲しみが、詰まっています。この短編に。
ちなみに、賢治を戯画化し、芝居にした井上ひさしの「イーハトーボの劇列車」は、賢治への愛が、詰まっています。
「思い残し切符」を撒く場面。
ちっとも不思議ではない死の受け入れかたが、そこにありました。

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