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凱風快晴(校長with広報室blog)第72回「臨時創刊号『緊急読書宣言!』」

2020/4/27

  みんな!自分らしく過ごしているかい?
 「緊急事態宣言」が続く限り、この「緊急読書宣言!」を、ほぼ週1ペースで出そうと思います。

 今こそ、読書のときですね。
 言いだしっぺの私から、行きます!
 次号からは、みんなのブックレビュー(書評)も、載せたい!
 あるいは、zoomで、「読書プレゼン」にトライしてみたい!
 なあに、好きな本、気になった本を、身の丈に合わせて書けばいいだけ、プレゼンすればいいだけです。
 みんなと、インターアクション(双方向性)をもってつながることが、大事。
 その一環だと理解してほしい。
 そして、納得できたら、参加してほしい。
 いまこそ、わたし(たち)といっしょに、学校を成り立たせよう!

 では、いきます。ブックレビュー。
 最初は、シリアス…

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」(岩波現代文庫 2016年)

ナチス・ドイツとの戦争で、ソ連軍に従軍した女性たちへの聞き取りです。彼女たちは、ソ連崩壊後、独立国となったベラルーシ人。作者はやはりソ連の一部だったウクライナの女性。戦後生まれの彼女が、女性たちの戦争体験を聞き出そうとするストーリーです。これぞ、オーラルヒストリーです。
作者は、その後、ノーベル文学賞を受賞しました。
この作品は、この聞き手でなければ決して口にしなかったかもしれない、名もなき人たちにより絞り出された肉声との、対話です。こういう対話があったんだ、こういう訳者(三浦みどり)がいたんだということに、圧倒されます。
最近、漫画版が出たそうです。読もうか、読むまいか、迷っています。

お次は、ユニーク…

阿門禮「世界のタブー」(集英社新書 2017年)

中学3年生は、シンガポールとマレーシアに、修学旅行に行きます。(今年は?)学校交流は、以前、シンガポールでしていましたが、今は、マレーシアのジョホールバル。ホームビジットは、近くのカンポン。これがいい!ホスピタリティというか、英語でも、人情を感じます。カンポンに幼い子がいても、頭をなでてはいけませんよ!と、マレー人のガイドさんの注意が、バスの中で繰り返されます。これが、タブーです。
わたしが気になっていたのは、サムアップです。グッジョブ!とか、いいね!とかのあのしぐさです。いい気になって、タブーに触れていないか…すると、あるではないですか!「スペインでは場合によって『バスク人万歳』の意味になる…」え~!スペインに行ったら、配慮します。ケースバイケースで。

えっ!こんなレベルでもいいの!
と、思ってくれた人は、書いてください。
みんなの感性とつながりたいと思っています。
つながるのは、紙面だけではなく、オンラインでも。「読書プレゼン」やってみようよ!

校長 富士晴英

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