私たち4Bクラスは、10月19日・20日に開催された学園祭で、「Howlett Kitchen」というカフェを運営しました。
カフェの準備を進めていく前に、担任のピーター・ハウレット先生が「カフェをやるからには、おいしいコーヒーを提供してほしい」とおっしゃり、Coffee and Fair Tradeという英語の教材を配布して下さいました。
この教材を通して、コーヒーの歴史やコーヒーの市場の仕組みなど、基本知識を学びました。
そしてピーター先生の娘さんの紹介により、日本のみならず海外にも展開している人気コーヒーショップ「猿田彦珈琲」が全面協力して下さる事が決まりました。
カフェでコーヒーを出すにあたって、コーヒーのことをもっと知るために猿田彦珈琲調布店に10人で見学に行かせて頂きました。
そこで、猿田彦珈琲の大塚社長、技術部ディレクターの都築さんをはじめとした社員の方々に、豆の仕入れ方法や豆の焙煎の様子、店の雰囲気で心がけていることなどについて教えて頂きました。
猿田彦珈琲は、豆を仕入れる時に農家さんと直接交渉して厳選した良い豆を仕入れています。
一つの農園で育てられて、品種や農園での区画などまで管理されたコーヒーを「シングルオリジン」と呼びます。
猿田彦珈琲ではフェアトレードであることを心がけているということを教わりました。
事前に英語教材で勉強していたため、フェアトレードの存在を少し前から知っていた私たちはより関心を持ち、環境問題にも配慮した猿田彦珈琲の姿勢に大変共感しました。
また、都築さんが美味しいドリップコーヒーの淹れ方を教えて下さり、真似をしながら私たちも実際に淹れてみました。
他にもラテアートを見せて頂いたり、見学の最後には、大塚社長が私たちにおいしいコーヒーやホットケーキをごちそうして下さいました!
このような経験を元に、より良いカフェに近づけていけるよう、私たちはカフェの内容を話し合いました。お店の雰囲気も猿田彦珈琲に近づけたいと思い、試行錯誤を重ねて少し暗い店内やシックな雰囲気を作り出すことが出来ました。
コーヒーと一緒に“ホットケーキ”や“たこ焼き風たい焼き”という名のスイーツも販売し、学園祭当日は多くの方々が足を運んで下さいました。
何より、コーヒーを美味しく淹れることができ、いらっしゃったお客様から「美味しかった」、「猿田彦珈琲がこんな手頃な価格で飲めるなんて…!」ととても嬉しいお言葉を頂きました。
しかし1日目は、お湯が少し冷めてしまったり、商品の提供が遅くなってしまったり、ブレーカーが落ちたりと、様々な問題が発生しました。閉店後には一生懸命カフェを運営したいというクラスの気持ちが高まり、必然的に反省会がはじまるほどでした。色々な反省点について本音で語り合うことができ、2日目はそれを改善するようクラスで心がけました。
その成果もあり、2日目はより多くのお客様に来店して頂き、お店も繁盛しました。たくさんのお客様の来店により、私たちのクラスは約13万円も売り上げることが出来ました!
それも、全面協力してくださった猿田彦珈琲のおかげであると考えた私たちは、利益を猿田彦珈琲が応援しているチャリティー団体である、「風に立つライオン基金」に寄付しようと決めました。現在、具体的な寄付については調整中ですが、台風19号の被害に合った方々のために寄付をしようと考えています。
猿田彦珈琲は「風に立つライオン基金」の応援活動として、「さだ彦コーヒーのコーヒーゼリーとカフェオレの元」と言う商品を販売して、売り上げを寄付していると聞いています。この商品で使っているコーヒー豆はコーヒーを作る過程で、割れてしまったり傷ついてしまった豆を使用して作られています。とっても環境にやさしい商品です。
たくさんの方に協力をして頂いて今回Howlett Kitchenカフェは大成功に終わりました。この感謝の気持ちを忘れず、また、このとても良い経験を将来活かして行けたらいいなと考えています!
共学部 高校1年 A.T.