今年の女子部芸術鑑賞会はなんと!!
『歌舞伎』
新橋演舞場で行われている『スーパー歌舞伎II(セカンド)新版オグリ』を観に行きました。
午前11時~午後3時半ぐらいまでの公演。
女子高校生たちは「えー。歌舞伎ぃ!?長いしぃー」というようなテンションだった前日。
(正直、私自身も『スーパー』という名前がついているものの。。。歌舞伎だから。ねぇ。。。という感じで観に行きました。)
途中の休憩で生徒たちの観ている席へ行ってみたところ歌舞伎へのイメージを覆されたといわんばかりの興奮具合。生徒たちも最初から最後まで楽しんでいて今度の身体表現の授業では「ああしたい!」「こうしたい!」とインスピレーションの宝箱のようでした。
老若男女問わず観客全員が釘づくような舞台に圧巻でした。
固定概念というものがありそれをぶち壊しながら守られる文化や伝統。
多様性という言葉が行き交う「現代」にとても刺激を受ける演目でした。私は泣いたり笑ったりで大忙し。
女子部は今年で91年の伝統を残しながら発展していかなければならないので、これからの学校生活楽しみですね。久しぶりに「芸術」というものからココロを動かされました。とても良い気分です。
みんなもこんな気持ちになってくれていたら良いなと思いました。
女子部のみなさん。一緒にフィードバックしてもっとよい学校生活を送りましょうね!
入試広報部 石黒絵理
「娑婆。しゃば。シャバ。」
小栗判官が、地獄から生還した後に、何度か、繰り返されたことばでした。
秩序のない現実のなかで、それでも、人の道を探して生きていこうとする人がたくさんいることで、人間の社会は、続いていけるのかなと思いました。
私は、芝居も、意味を考えてしまうので、人が変わることの難しさと、変わるプロセスのダイナミズムや、時が来たときの息をのむ切迫感に自分を重ねてしまいますが、生徒たちにとっては、舞台芸術の楽しさを、純粋に感じられた時間だったかもしれません。
いずれにしても、「スーパー歌舞伎」は、Japan way の粋だと、感動しました。学校も、粋を目指します。教員も生徒も葛藤しながら。
校長 富士晴英