中学学校説明会に付随して、教科「理数インター」の体感授業を毎回行っています。いつもは3~4人の小グループでのワークを展開しているのですが、今日は40人の大人数でのワークにチャレンジしました!
まず緊張をほぐすワークとして、今日の体感授業のパートナーであった氷室先生のダンスワークから。その場で「緊張していて硬そうだから体をほぐしましょうか。氷室先生ダンスできます?」と急に振ったのですが、会場に流れていた「パプリカ」の音に合わせてダンスを創り、みんなで体を動かして緊張をほぐしていきました。
さて、今日のお題はこちら。
ドミノ倒しは今までに小グループのワークで何回かやってきたお題なのですが、「大きなドミノを初対面の人達と創ろう」というのは初の試みです。
決まっていることは「星型と円形の複合図形をドミノでつくる」ということだけ。あとはメンバーでワイワイしながら決まっていくのを待ちます。
1回目の挑戦。
ドミノが配られてから2分間は、何をどうしていいのか分からない混沌と沈黙の時間でしたが、誰かがドミノを勢いよくケースからバラしたら、それに続けとばかりに、みんなが動き出しました。
さぁ、新しい学びと成長の時間がスタートです。
1回目は何も口出しせず、15分の製作時間でトライしてもらいました。
結果は案の定「失敗」です。
でもそれは想定内。この失敗から学ぶことが沢山ありますから。
作戦タイムの前に、私の方から「上手にドミノができるつくりかたのアドバイス」ではなく、「コラボレーションをするコツ」を全体に話をしました。
作戦タイムは5分。
参加者の中から自発的に話題が創られ、そして核となるような子も現れ始めました。
作戦タイム後の2回目の挑戦。
1回目は闇雲に並べていたために大きさがバラバラだったものが、「あるもの」を使って大きさを整えようとしていました。
その「あるもの」とはこちら。
参加者が履いていたスリッパが「形を整える」道具として使う作戦を考えたようです。
これには正直驚いたのと、子供たちの発想の柔軟さをまじまじと感じました。
そして、「分業」や「区分けをしてつくる」という様子が見られ、また、なかなか輪に入れなかった子に対して声掛けをして引き込もうという動きも自発的に見られてきました。
2回目は少し時間を延長して、ドミノをできる限り創り上げていきました。
最後に、参加者と創ったドミノをドローンで空撮。
初めて会った人同士でコラボレーションをして、「一つのものを創り上げた」という経験はあまりないですよね。ここで体験したコラボレーションを経験値として、これからもどんどん「答えのない学び」に楽しくチャレンジしてほしいですね。
(写真は一部加工しております)
7月6日(土)13時30分から『親子で楽しむ 教科「理数インター」~体感授業~』 を開催します。
この回は、90分といつもより長めに「答えのない学び」にチャレンジしていきます。
教科「理数インター」主任・高等部教務部長 米澤貴史