6月28日、創立者忌日法要が行われました。
創立者であるは、1875年に生まれ、1955年に亡くなっているので、歴史上の人物です。(昨年、創立90周年を迎えた本校を創設したのは、1928年です)
私学にとって、建学の精神は大切なものですが、歴史上の人物の思いを理解するためには、やはり、後世の人間による不断の解釈がなければならないと、私は考えます。
まして、現在の中高生に引き継いでもらうには、建学の精神なるものが、身近に感じられる解釈の仕方が必要だと考えます。
法要の中で、「創立者を偲んで」というスピーチをすることになった私は、以上のように考え、本校の生徒なら誰もが見たことがある校章と誰もが歌ったことがある校歌を題材にして、創立者の思いを解釈してみました。
ここでは、校章について語ったことを、要約します。
校章は、三角形の中に「宝」という文字が入ったデザイン。
三角形は、ある作品で重要な位置にすえられ、創造を意味しているといわれている。
「能生(のうしょう)と呼ばれるこの三角形は、学校教育になぞらえれば、主役であるきみたち生徒・君たちを支援するわたしたち教員・そしてきみたちを家庭で支える保護者ということになるね。では、この能生が描かれたこの作品は何だろう?それにしても、創造だよ。無から有を生じる力だ。ミラクルだな。」
と、問いかけると、中学低学年席から、声が上がった。
「カーペット!」
おお!そうか。校長室にもある両界曼荼羅は、「魔法の絨毯」でもあったか!?
校長 富士 晴英