5年生のアメリカ研修旅行を終えました。
私としては、リアルタイムでお伝えしたいことがたくさんありました。
しかし、現場で生徒たちと呼吸を合わせる担任団は、旅の状況に応じて対応し、判断するプロセスが続くので、どこで句読点を打つことが適切か、鈍感な私でも、なかなか呑気にblogを書く作業に至らないというのが現実でした。
そのとき、ポジティブでマイペースなアメリカの州立大学生である卒業生が、明るく楽しく一生懸命に同伴し、温かみと見識を持って見守ってくれていることに、改めて着目しました。
「そうだ!彼女の視点から、blogを書いてもらおう!」
ということで、協力してもらったものです。
味読あれ。
校長 富士晴英
宝仙学園を卒業後、アリゾナ大学に通っている杉村です。
去年に引き続き、1週間の修学旅行に丸々同行させてもらいました。
1週間の始まりは、選ばれた生徒16人によるプレゼンテーションからでした。
実は、彼らの前にオープニングスピーチとして私も壇上に上がらせてもらいました。(会場を温めようとしたのですが、まだまだ練習が必要みたいです汗)
振り返ってみると、印象に残っているプレゼンテーションには共通点があるような気がします。
楽しそうにしゃべっているということ、そして、自分の考えをしっかり持っているということです。
そこには英語がどれだけ上手にしゃべれるかは関係ないように思いました。
トピックやしゃべり方、それぞれ個性的で面白かったです。
16人のスピーチが終わり、審査員の方からのコメントをいただき、次は、表彰かと思いきや、、
表彰はなし!ということでした。
やっぱりそうですよね!と思いました。
どのスピーチもいいところがそれぞれ違ったので、もし私が審査員でも順位をつけることができなかったと思います。
塾や学校で常に順位をつけられていたので、今回の先生方の決定には驚きながらも、なんだか温かい気持ちになりました。
英語はあくまで、コミュニケーションをとるためのツールであって順位をつけるものではない、とアメリカに来て日々感じています。
世界各国から人が集まるアメリカ。
いわゆる”ネイティブの英語”をしゃべっている人ばかりではありません。
伝えようとする気持ちがあれば、訛りや壊れた文法がたくさん入った英語でも、理解し合えます。
アメリカ生活4年目になっても、人前で英語をしゃべるときに間違えたらどうしようと不安になって言葉が出てこなくなる時があります。
そんな時には、今回プレゼンテーションをしてくれた16人の顔を思い浮かべて、大事なのは伝えたいという気持ちだぞ!と自分を鼓舞したいと思います。
卒業生 杉村百花