宝仙学園には、進学文化と保育文化が存在しています。
後者を担っているのは、わが女子部保育コース、こども教育宝仙大学、宝仙学園幼稚園です。
高校から保育コースに進学してくる女子中学生ですから、小さい子の面倒をみようという気立ての良さが素晴らしいことは、言うまでもありません。
そのマインドセットを生かす行事として特筆すべきは、幼稚園と保育園での実習体験です。
保育コースの生徒は、宝仙学園幼稚園には、2年生からお世話になっています。
そのほかにも、実は、学園外の幼稚園と保育園にも、女子部の全生徒が、お世話になっています。
1年生は幼稚園。
2年生は、前年の体験を踏まえ、保育園。
生徒たちが書いた、11月にあった実習体験の記録を読むと、これらの経験が、人間としての成長をもたらしているものでもあることがわかります。
先日、とても心動かされたので、何人かの生徒に、もっと話を聞きたくなり、集まってもらいました。
そこで感じたことも含めて、紹介します。
特に2年生は、幼稚園児よりも幼いこどもを観察し、会話し、お世話する場面で、発達段階の違いを体感しながら、こどもの個性の違いを見極めようと試行錯誤している様子がうかがえます。
また、保育士や幼稚園教諭の声かけのあり方や雰囲気のつくり方に、学ぶべきものがあったという声も、学年を越えた、共通した感想でした。
これらの体験は、卒業生たちが信頼される振る舞いを続けてきたからこそ、後輩たちも機会を与えていただいたものであり、貴重な機会をつくってくださる学園近隣の幼稚園と保育園には、改めて感謝申し上げます。
つまり、女子部の生徒たちには、たくさんの方々によって支援されていることへの感謝と、貴重な機会を生かそうとする心構えは、将来の自分をつくっていくことになるという自信とを、あわせて持ってほしいという思いを込めて、実習体験を紹介させていただきました。
宝仙学園中学・高等学校
校長 富士晴英
~対談に参加してみて~
この対談に私も参加しておりました。校長先生と話す機会というのがなかなかないので生徒は最初緊張気味でした。が、実習の話になるとイキイキと話し始める生徒達!特に高Ⅱの生徒達の実習終えての考察が素晴らしく感心しました。「高校における1年の成長は凄い!」と校長先生もおっしゃっていましたが、その通りでしたね。この対談に来てくれた高Ⅰもきっと1年後には頼もしい先輩になっているはずです。個人的には高校時代に将来の夢なんて描いてなかったので高校生から将来こうなりたい!と思っている生徒達が凄いな~と思います。君達はきっと素敵な大人になれますね!また、このような機会をつくりましょう!
入試広報部 氷室 薫